セーレン・キェルケゴール 北シェランの旅―「真理とは何か」

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  • サイズ A5判/ページ数 394p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422930732
  • NDC分類 139
  • Cコード C3010

出版社内容情報

キェルケゴールの若き日の苦悩を語り、彼の実存思想の形成に影響を与えた北シェランへの旅について、日誌から読み解いていく。

2013年に生誕200年となったセーレン・キェルケゴール。その著書『死にいたる病』で診立てられた人間精神の病は、この時代になってますます病状が篤く、死相が露わとなっている。本書は、人生を見失い傷つき、生きていく「真理とは何か」と人生の「アルキメデスの点」を手探ってあえぐ彼の若き日の苦悩について語る。同時にその実存思想の形成に影響を与えた北シェランへの旅について、その日誌から読み解いていく。

まえがき
凡 例
  序 遥かなデンマークの夏
 第一部 北シェラン日誌
前史 謎深い家族――一八三五年夏まで
北シェラン日誌(AA1―12・一八三五年)日本語訳
北シェラン日誌 注解(AA1―12・一八三五年)の日本語訳と補説
その後 ルビコン川をわたったか?

 第二部 キェルケゴールの北シェランを巡礼して
1.「砂嵐の村・伝説の町」(日誌AA一番)
2.「ここにいるのはよいことです」(日誌AA二番・三番)
3.グリープ・スコウの森――デンマークの「こころ」(日誌AA四番・五番)
4.ハマナスの丘――ギルベアの高台(日誌AA六番)
5.「ここは最も美しい一つ」――カールス・セー湖(日誌AA七番)
6.セボーにて(日誌AA九番)
結びに――ギレライエ懐旧

 第三部 附 論
1.資料問題
2.自然と人間――キェルケゴールにおける自然観
3.いわゆる「大地震」の問題――キェルケゴール青年時代の謎

終曲「遠き日の」――エスロム湖 抒情――
  あとがき
  巻末資料・参考文献

  索 引

【著者紹介】
一九三五年生まれ。関西学院大学大学院神学研究科修士課程終了。宗教哲学専攻。一九六九―七〇年デンマーク政府招待研究員としてコペンハーゲン大学神学部キェルケゴール研究所に学び、その後もデンマークを訪れ研究交流を重ねる。四国学院大学文学部教授を経て一九七七年から関西学院大学神学部教授。定年退職後、二〇一一年まで関西福祉科学大学社会福祉学部教授。ほかに大阪外国語大学・大阪芸術大学・信州大学・京都大学・大阪大学・大手前大学等にて講義。関西学院大学名誉教授。文学博士。日本キェルケゴール研究センター代表理事。日本基督教学会理事。著書『キェルケゴールにおける「苦悩」の世界』(未来社)、『逍遥する哲学者』(新教出版社)、『キェルケゴール、憂愁と愛』(人文書院)、『デンマークの歴史』〔編〕(創元社)ほか。翻訳書『セーレン・キェルケゴールの日誌・第一巻』(未来社)ほか。

目次

序 遙かなデンマークの夏
第1部 北シェラン日誌(前史 謎深い家族―一八三五年夏まで;北シェラン日誌(AA1‐12・一八三五年)日本語訳
北シェラン日誌注解(AA1‐12・一八三五年)の日本語訳と補説
その後 ルビコン川をわたったか?)
第2部 キェルケゴールの北シェランを巡礼して(「砂嵐の村・伝説の町」(日誌AA一番)
「ここにいるのはよいことです」(日誌AA二番・三番)
グリープ・スコウの森―デンマークの「こころ」(日誌AA四番・五番)
ハマナスの丘―ギルベアの高台(日誌AA六番)
「ここは最も美しい一つ」―カールス・セー湖(日誌AA七番)
セボーにて(日誌AA九番)
結びに―ギレライエ懐旧)
第3部 附論(資料問題;自然と人間―キェルケゴールにおける自然観;いわゆる「大地震」の問題―キェルケゴール青年時代の謎)
終曲 「遠き日の」―エスロム湖抒情

著者等紹介

橋本淳[ハシモトジュン]
1935年生まれ。関西学院大学大学院神学研究科修士課程修了。宗教哲学専攻。1969‐70年デンマーク政府招待研究員としてコペンハーゲン大学神学部キェルケゴール研究所に学び、その後もデンマークを訪れ研究交流を重ねる。四国学院大学文学部教授を経て1977年から関西学院大学神学部教授。定年退職後、2011年まで関西福祉科学大学社会福祉学部教授。ほかに大阪外国語大学・大阪芸術大学・信州大学・京都大学・大阪大学・大手前大学等にて講義。関西学院大学名誉教授。文学博士。日本キェルケゴール研究センター代表理事。日本基督教学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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