出版社内容情報
【解説】
「静坐」という精神修養の方法がある。神経症やノイローゼ、心因性の病気にも効果が認められ、戦前大いに流行した。その「静坐」の創始者が岡田虎二郎である。1872年(明治5年)、愛知県渥美郡田原町生れ。農業に従事するが30歳で渡米。帰国後37歳のころから静坐をはじめるや指導を受ける者日を追って増し、木下尚江、田中正造なども岡田を師と仰ぐ。本書は「大愛の人」岡田虎二郎の思想と時代を描く労作である。
【目次】
<14歳のころ心が変わった>
<ルソーの『エミール』に出会う>
<二宮尊徳を聖人と仰ぐ>
<忍耐・克己・堪忍の文字、この世において必要を感ぜず>
<自治の発達せざる、教育の進まざる、殖産の挙がらざる、国政の非なる>
新興国アメリカ合衆国の文学・思想界
「内的・外的の二種の呼吸」、「愛は神」
<僕はこの落ちゆく日本を止めて見せる>
<日本にはもっと独創がなければいけない>
内容説明
「静坐」という精神修養法・健康法を創始して一世を風靡した岡田虎二郎は、木下尚江、田中正造らが師と仰いだ偉人であった。その思想をあとづけ、時代背景の中で生涯を追う。
目次
十四歳のころ心が変わった
ルソーの『エミール』に出会う
二宮尊徳を聖人と仰ぐ
稲の語る言葉がわからなくては良い米作りはできぬ
忍耐・克己・堪忍の文字、この世において必要を感ぜず
自治の発達せざる、教育の進まざる、殖産の拳がらざる、国政の非なる
目下、英語・独語の研究に専念
新興国アメリカ合衆国の文学・思想界
エマソンは自然によって育った
「内的・外的の二種の呼吸」、「愛は神」〔ほか〕
著者等紹介
小松幸蔵[コマツコウゾウ]
1907年神戸市に生まれる。1929年京都大学理学部物理学科卒業。1970年大阪府立大学定年退職。大阪府立大学名誉教授。1983年近畿大学理工学部退職。1928年京都大学在学中、「静坐社」小林信子女子の指導により、静坐をはじめる。1964年静坐指導をはじめ、現在に至る。1990年「岡田虎二郎先生とその時代」を『静坐』誌に連載しはじめる。2000年「岡田虎二郎先生とその時代」連載おわる
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