漱石、ジャムを舐める

漱石、ジャムを舐める

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422930435
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【内容紹介】
好物はアイスクリームに汁粉、羊羹、牛鍋。医者に止められるほどジャムを舐め、濃厚な味を好んで、ときに牛乳の世話になる――。夏目漱石が食べてきたものを小説・随筆・日記・書簡の中から子細にたどり、日常の食生活や嗜好からその素顔を描き出す。また、明治・大正期の食文化史を下敷きに、西洋料理や菓子、飲み物、食材、各地の銘菓、飲食店の事始めから掘り起こした食の蘊蓄も満載。巻末には詳細な食文化年表と物価表を付す。

【詳細目次】
I 作品にみる食文化史
 一 漱石の食卓
 (一) パンと砂糖(朝食)
 (二) 御菜(昼食と夕食)
 二 西洋料理とデザート
 (一) 西洋料理
 (二) 西洋菓子
 (三) アイスクリーム
 (四) サンドイッチ
 (五) ジャム
 (六) 果物
 三 飲み物
 (一) 酒(正宗と白牡丹)
 (二) ビール
 (三) 赤酒
 (四) お茶
 (五) 平野水と金明水
 (六) 牛乳
 四 食材
 (一) 御台場の肴
 (二) 豆腐
 (三) かつお節
 (四) 興津鯛
 五 日本料理
 (一) 天ぷら
 (二) 握り鮨
 (三) 牛肉・牛鍋
 (四) そばとうどん
 (五) 駅弁
 六 お菓子
 (一) 空也餅
 (二) 岡山の吉備団子
 (三) 安倍川餅
 (四) 藤村の羊羹
 (五) 芋坂の団子(羽二重団子)
 (六) 金鰐と紅梅焼
 (七) 越後の笹飴
 (八) 松山の団子
 七 飲食店
 (一) 竹葉亭と神田川の鰻
 (二) 松本楼
 (三) 掛茶屋
 (四) 帝国ホテル
 (五) ビヤホール
 (六) 駒形どぜう
 (七) 川甚
 (八) 精養軒
 (九) 星岡茶寮
 (十) 汁粉屋
 (十一) 酒場(バー)
II 食文化年表(慶応三年~大正五年)
III 物価(明治~大正初期)

内容説明

好物はアイスクリームに汁粉、羊羹、牛鍋。医者に止められるほどジャムを舐め、濃厚な味を好んで、ときに牛乳の世話になる―。食べ物からたどる漱石の素顔。

目次

1 作品にみる食文化史(漱石の食卓;西洋料理とデザート;飲み物;食材;日本料理;お菓子;飲食店)
2 食文化年表(慶応三年~大正五年)
3 物価(明治~大正初期)

著者等紹介

河内一郎[コウチイチロウ]
昭和15年、東京都世田谷区に生まれる。昭和19年、山梨県に疎開。山梨県立甲府第一高等学校、中央大学商学部卒業後、缶詰製造元・総合食品商社の株式会社サンヨー堂入社。同社に三八年間在職の後、退社。高校時代以来つづけてきた漱石研究のテーマを“食”に絞り、調査を開始。神奈川近代文学館・友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。