出版社内容情報
【解説】
手塚治虫が過ごした家庭,学校の様子,宝塚……。手塚が生涯の恩師と仰ぐ乾秀雄先生をはじめ,彼を直接知る人たちに精力的に取材し,その創造エネルギーの源泉を探る。
内容説明
創造エネルギーの源泉。少年手塚治虫が過ごした家庭、学校、宝塚―。
目次
第1章 祖父、手塚太郎
第2章 父と母
第3章 満州事変
第4章 宝塚
第5章 うそつき
第6章 ガジャボイ
第7章 満州風邪
第8章 絵画教室
第9章 はつはり
第10章 生活綴り方
第11章 ピンピン生ちゃん
第12章 大阪壊滅
第13章 マンガ家、手塚治虫
第14章 空を越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
18
手塚治虫が母に次いで自らの創作力の恩人と挙げるのが小学校での担任・乾先生。その先生が綴方(作文)教育を使ってどのように子供たちの自己形成を導いていったかが語られる中央の数章がこの本の白眉。何といっても乾先生への直接のインタビューがベース、しかも著者は当時実際に小3を担任し作文教育に取り組んでいた現役教諭。それも自らの学級のことを相談しながらなのだもの、リアリティが半端ない。そして、自らの創作が先生に受け入れられたこと、それがどれだけ手塚を支えたかもよくわかる。◇ああ、この部分、もっともっと詳しく読みたい。2014/04/11