内容説明
“振り飛車の時代”に居飛車の対策も進み、それにつれて振り飛車も進化した。居飛車党に人気の2戦法に対して、基本の形とさらに踏みこんで解説した杉本流四間飛車の極意書。
目次
第1章 居飛車右四間飛車に対する作戦―相腰掛け銀、先手6七銀型四間飛車(居飛車急戦;居飛車持久戦;飛車先不突き右四間)
第2章 居飛車先手4五歩早仕掛けに対する作戦―玉頭銀戦法(居飛車後手4一金型;居飛車後手4二金型)
著者等紹介
杉本昌隆[スギモトマサタカ]
昭和43年11月13日愛知県名古屋市生まれ。55年6級で故板谷進九段門下に入る。平成2年四段。6年「竜王戦」5組準優勝。7年五段。9年「竜王戦」4組昇級。12年六段第58期順位戦でC級1組に昇級。13年「竜王戦」4組準優勝。14年第20回「朝日オープン選手権」で準優勝。15年第61期順位戦でB級2組に昇級。竜王戦3組優勝
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感想・レビュー
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akihiko810/アカウント移行中
19
杉本師匠による、四間飛車の対右四間飛車・☗4五歩早仕掛けへの対策・玉頭銀を解説した棋書。 どちらも詳しく解説されることが少ない戦法。特に玉頭銀はこの本でしかお目にかかれないのかも。四間飛車指すうえではどちらも覚えるべき定跡。 /対右四間飛車は、腰掛銀+84角上がり(+92香あがり)と、67銀+56歩+88角下がり の2通り。後者の方がよい。 腰掛銀に組む時は、▽73桂馬をみてから。7筋から飛車で攻めてくる筋に対応するため2022/06/22
tieckP(ティークP)
3
すっかり藤井聡太さんの師匠のイメージがついているが、もともと現代では数少ない振り飛車党の強豪として、アマに多い振り飛車党の手本となる貴重な存在である。本書は副題に沿った内容で、主題から思うほど四間飛車全体が分かるわけではないが、ノーマルな四間飛車対居飛車の持久戦を覚えたあとで直面しがちな右四間飛車等の局面について、1手違うだけでその先の指し手が変わっていくことを丁寧に説明している一冊。美濃囲いにして相手が急戦の場合、うまく大駒が捌ければ玉の位置で勝てる、という振り飛車らしい展開が好きな人には良著。2018/11/19
kinaba
2
右四間対策のお勉強。「こうなれば指しやすいだろう」で終わっている局面の継続手が知りたいところが結構あったかもだけど、それを補って余り合るいろいろな受け方のバリエーションを紹介してくれているので色々試せて飽きなさそう。2013/05/19
の
1
右四間飛車対策棋書は貴重。2020/08/07