出版社内容情報
【解説】
これまでの居飛車の奇襲戦法は、破壊力がある反面、相手に受け方を知られるとそれまでという弱さがあった。こうした居飛車党の悩みを解消するためにまとめられたのが、本書。対居飛車△７二飛戦法、対横歩取り▲６五角戦法、相掛かり速攻銀戦法、美濃くずし▲８六銀戦法という本格的な４つの奇襲戦法は、著者が公式戦や研究会で成果を実証している。強靱で自在なさばき、素早い攻めによって、敵陣粉砕はまちがいない。
内容説明
公式戦や研究会で成果を実証した、本格的な居飛車奇襲戦法。自在なさばきと素早い攻めで敵陣を粉砕する。
目次
第１章 対居飛車後手７二飛戦法
第２章 対横歩取り先手６五角戦法
第３章 相掛かり速攻銀戦法
第４章 美濃くずし先手８六銀戦法
著者等紹介
井上慶太［イノウエケイタ］
昭和３９年兵庫県芦屋市に生まれる。５４年６級で若松政和七段の門下に入る。５６年初段。５８年四段。６０年第１６期「新人王戦」に優勝。６１年第９回「若獅子戦」に優勝。６２年五段。平成３年六段。６年第２１回将棋大賞・勝率第１位賞。８年七段。９年八段
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感想・レビュー
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kokada_jnet
50
2002年刊行。「対振り飛車７二飛戦法」「対横歩取り６五角戦法」「相掛かり速攻銀戦法」「美濃崩し８六銀戦法」の４戦法を紹介。「公式戦や研究会で試み、そうとうな手応えを感じた『本格的・実践的」な奇襲戦法ばかり」とまえがきにあり、確かにすべて知らない戦法だった。奇襲戦法の本に紹介されているのは、振り飛車系の戦法が多く、この本のように居飛車系の戦法ばかり紹介しているのは、かなり珍しい。ただ、４つ目の「美濃崩し８六銀戦法」は、居飛車というより相振り飛車系であり。また、湯川博士「奇襲大全」に似た戦法の記載がある。2025/05/02
こばんざめ
2
私は自称奇襲戦法マニアです。奇襲戦法の本を制覇するべく読み漁っています。 この本は創元社の本でかつ奇襲戦法が題材ということで、あまり期待せずに読み始めたのですが、解説は実直で指し手の変化も真摯に枝葉をたどり、ごまかさずにきちんと書いてある印象です。井上九段が若い頃に出した本ですが、その人柄がうかがえる良本だと思います。奇襲戦法マニアなら必読です。2017/10/29
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