出版社内容情報
武器、美術品、歴史を語る文化財――日本刀にはいくつもの顔がある。本書では「刀は怖い」「どれも同じに見える」という来館者の声に真摯に向き合ってきた博物館学芸員が、村正、蜻蛉切、桑名江をはじめ、桑名ゆかりの刀剣をとおして、その背後に見え隠れする人々の物語を典拠に基づき描き出す。刀剣に馴染みの薄い読者にも一六世紀以降の日本刀の歴史と魅力をわかりやすく伝える一冊。
【目次】
目次
はじめに
第1章 武器輸出国・日本
日明貿易への道のり
日明貿易における刀剣
描かれた日本刀
日本刀の価格
第2章 鍋島勝茂と妙法村正
村正の出自と桑名での作刀
北伊勢の情勢
妙法村正
鍋島勝茂
小城鍋島家
小城鍋島家の御道具伝来
延宝八年の本家と分家関係
江戸時代における「村正」のイメージ
おわりに
第3章 本多忠勝と蜻蛉切
遊就館の蜻蛉切
本多家の系譜
本多家の重宝
本多能登守家の蜻蛉切
蜻蛉切の写し
もうひとつの蜻蛉切
平等院の蜻蛉切
本多忠勝と桑名正宗
第4章 本多忠正と桑名江
天下三作・江
所持者・本多忠政
諱について――家忠と忠政
第5章 松平定信と刀剣――手柄山正繁と「鳴神」
手柄山
松平定信と《鳴神》
第6章 稲妻雷五郎と固山宗次
固山宗次
水心子正秀と加藤兄弟
宗次と備前伝
宗次の仕官時期
備前介受領
相撲と刀剣
第七代横綱・稲妻雷五郎
おわりに
参考・参照文献



