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出版社内容情報
オペラや人形浄瑠璃と比べても遜色ない総合芸術であるアニメーション作品。なかでも、世界に誇り得る名作を数多く生み出した、2006年以降の日本の深夜TVアニメ。それらの作品がなぜ優れているのかを、印象論や文化論、社会反映論に逃げることなく、作品ごとの構図や編集方法、または各シナリオの文学的検討を通じて明らかにしていく、今までにない哲学的アニメ研究。今後の深夜アニメの論じ方が変わる、画期的な総合芸術論。
内容説明
「なぜ、深夜アニメは総合芸術として優れているのか」を明らかにする、今までにない哲学的アニメ研究。“宇宙よりも遠い場所”“すべてがFになる”“魔法少女まどか☆マギカ”“Re:ゼロから始める異世界生活”“PSYCHO‐PASS”“Steins;Gate”などの名作を哲学者が「読む」。
目次
序 16:9の画面と視聴者、そのあいだに起こる経験
1(速度の芸術としてのアニメ―『宇宙よりも遠い場所』;退屈という速度の経験―『すべてがFになる』;カタストロフ表象の変遷、およびそれにともなうジェンダー表象の変遷?―『魔法少女まどか☆マギカ』)
2(断絶と連続、今敏の時代 一九九七~二〇〇六―深夜アニメ時代の前史にて;マテリアルのイマジネイション―二〇一〇年代深夜アニメにおける肉と金属)
3(働く者たちの倦怠、また日が昇る―『Re:ゼロから始める異世界生活』;銃口は誰に向けられる―『PSYCHO‐PASS』;もう一人の自分を観測する/に観測されること―『Steins;Gate』)
著者等紹介
川口茂雄[カワグチシゲオ]
1976年兵庫県生まれ。上智大学文学部哲学科教授。専門は認識論、解釈学、歴史哲学、宗教哲学。博士(文学)。京都大学文学部卒業。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)、ベルリン工科大学客員研究員、甲南大学准教授、上智大学准教授などを経て現職。日本アニメーション学会機関誌編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。