出版社内容情報
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外国映画や小説に必ず登場するティータイム。
「紅茶占い」や「アフタヌーンティー」などティータイムにまつわる60の絵画とその背景にある歴史文化を、有名紅茶教室講師がご紹介。心躍るティーカップや銀器、さらにティーストレーナーといった「見たことはあるけれども名前は知らないもの」の数々のエピソードを多数収録。「ピクニックティー」などの紅茶にまつわる楽しい習慣も解説する。豊富なカラー絵画の拡大&トリミングから、天才画家の圧倒的な描写力で描かれた小道具や、屋敷のインテリアなどの魅力も見えてくる。
紅茶の香りまで漂ってくるかも。
[内容紹介]
アトホーム――メアリー・カサット《お茶》
庭――クロード・モネ《昼食》
ピクニックティー――ジェイムズ・ティソ《休日》
ブルー&ホワイト――ジョージ・ダンロップ・レスリー《お茶》 など
内容説明
“お茶”を知れば、絵画鑑賞はもっとときめく!17世紀から19世紀ヴィクトリア朝までの紅茶文化史入門。紅茶のプロフェッショナルが、描かれた文化やエチケットを解説。
目次
アトホーム
アフターディナーティー
アフタヌーンティー
温室(コンサバトリー)
女主人
会話
家政本
カントリーハウス
喫茶店
銀器〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
115
紅茶といえば英国とイメージするが、17世紀ヨーロッパの宮廷にはじめに喫茶文化が広まったのはオランダであった。英国に宮廷喫茶が広まったのはポルトガルから1662年キャサリン王妃が輿入れしてから。著者は紅茶教室を20年に渡り開催し紅茶文化の歴史に詳しい。60の名画に解説を加え、クローズアップにして西洋だけでなくロシアの紅茶文化の蘊蓄も語る。アールグレイはグレイ伯爵のこと、テートミュージアムのテートは角砂糖で財を成した、ルノワールは陶磁器工場の絵付け師から画家になったなどどのエピソードも知らなかったものばかり。2023/01/18
はな
37
お茶の文化、歴史を学びながら絵画鑑賞もできる素敵な本でした。カラーで綺麗。アガサ・クリスティの本から興味を覚えたティータイム。本ていいな。2023/07/17
くさてる
29
紅茶とそれにまつわる事象が描かれた60枚の名画を通して語られる、紅茶という文化についての本。切り口が面白く、絵も美しく、楽しめました。2023/03/08
ochatomo
17
英題“An Encyclopedia of Tea Culture” 50音順で最初の『アトホーム』から興味深かった ヴィクトリア朝(1837~1901)の主婦たちが週に1,2回来客を受け入れる曜日と時間を決めて知人たちに知らせ、15~20分ずつ応対した社交で、家にいることが女主人の仕事だったという解説に当時の生活を思い浮かべる 茶器具の拡大がわかりやすく、年代を確認することで歴史の勉強になる 2022刊2023/03/19
うーちゃん
17
タイトルのとおり、ティータイムが描かれた名画を紹介している本。個人蔵の作品も多く取り上げられており、レア度高し。部分を拡大したものと、絵画全体を載せてくれているので、すみずみまで絵を見やすい。ティーカップを持つ女性の美しい指先や、窓辺のティータイム、その窓の外に生えている花の種類 などじっくり見入ることができた。日本の茶器も。プルーストのマドレーヌとモネのジェノアケーキは、「グレーテルのかまど」で作ってた気がする。お茶の時間は心弾む、ほっと落ち着く。これ、万国共通ね。2023/03/08