出版社内容情報
シュルレアリスムの大家、ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典。各国の美術館所蔵作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちが丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心にシュルレアリスムを理解するうえで必携の書である。2011年から12年にかけてテート・リバプールおよびアルベルティーナ美術館で開催された展覧会に際して刊行されたテキストの翻訳出版。
内容説明
「Absence(不在)」から「Zwanzeur(無意味なことをする人)」まで148語のキーワードを総数約250点の図版・写真とともに一挙掲載!シュルレアリスムの大家、ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典の初邦訳。世界各国の美術館に所蔵されている作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちがキーワードを丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心に当時の文化状況を理解するうえで必携の書。
著者等紹介
グリューネンベルク,クリストフ[グリューネンベルク,クリストフ] [Grunenberg,Christoph]
テート・リバプール学芸員
ファイ,ダレン[ファイ,ダレン] [Pih,Darren]
テート・リバプール学芸員
野崎武夫[ノザキタケオ]
上智大学文学部哲学科卒業。美術出版社勤務の後フリーランス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっちゃん
14
マグリット展の予習のために借りたけど、なんだろこの構成?全く頭に入ってこない。アルファベットのAから順にマグリットに関係のある解説がズラズラ並んでいるが前後つながりないため細切れで、非常に読みにくい。途中で断念して返却。2015/08/26
またの名
10
翻訳批判をすると大体悪口にしかならないので読メでは控えてるのに、そのセーブを超えてしまうほどの悪書。例えばフロイトのthe uncannyと言えば独語でdas Unheimlicheという題を付された芸術論の概念で、「不気味なもの」が定訳にもかかわらず、「超自然的なもの」なる由来不明の全く謎な言葉に変換。マグリットと精神分析理論の関係がシュルレアリズムを介して重要なラインを形成してることは本書の著者も述べている通りだけど、精神分析のみならず現代芸術・文化・思想全般の知識が疑わしい訳では読者にあまりに失礼。2015/12/17
Maki.
4
マグリットの絵はどれも不思議で何を描いているのか心の底から知りたいと思っていたけど、「これは映画ファントマのシーンを描いていて〜」と詳細に種明かしをされてしまうと、魅力が半減してしまうなとも思った。考察の余地はあるのかもしれないけど、少なくともこの本では断言されていた。(脅かされる暗殺者)これはどこだろう?どういう意味だろう?って考えながら観ることこそがマグリットの絵の楽しみ方なんだなと思う。文と絵が対応していなくて辛かった。あと言い回しが難しい。でも絵画は沢山載っていて◎2021/03/04
tsh
2
京都での展示会を見に行くにあたって事前に図書館で借りて読んでいたけど、読みなれないタイプの本のため見に行った後まで読み終わるのに時間がかかってしまった。展示会の物販にもこの本があった。 AtoZの名の通り、英語での項目でマグリットに関連する用語を解説した本。 マグリットの絵画のタイトルはいちいちひねってあるので「へんくつな紳士が小難しいこと考えて理論的に描いた絵」といったイメージだったけど、実際は「おちゃめなおっちゃんが不思議な絵を描いた」だなと展示会とこの本で思った。2015/07/31
takao
1
ふむ2020/12/12