感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
33
『裸体の森へ』で紹介されていた、体の一部分を奇妙に引き伸ばした一連のヌード写真に惹かれ、もっとビル・ブラントの作品を見てみたくなり手にする。巻頭のイアン・ジェフリーによる「ブラントの秘密」と題された文章に言及されているような「物質的な不安」や「個性の謎」が、確かに彼の写真に漂っている。ヌード写真からは官能性が一切排除され、被写体の彼女らは何も身に着けていないのに、服を着ているときよりも何重もの秘密に覆われているような遠さを感じる。2017/01/08
紫羊
14
創元社のポケットフォトシリーズの中の1冊。写真家といっても、マン・レイやロバート・キャパ、土門拳や荒木経惟といった有名どころを知っている程度。この本も、書店で手に取って気に入って衝動買いしただけで、ビル・ブラントについて何か思いがあったわけではない。でも、じっくりページを繰りながら、かなり好きかも、と嬉しくなった。どの写真も素晴らしいが、「ハリファックスの狭い路地」が中でも一番気に入っている。2013/09/16
deerglove
3
イギリス各地の風景写真から、戦時中のロンドンで地下防空壕にこもる人々、街角のスナップやポートレート、技巧的なヌードなど、かなり幅広い作品が並んでいて楽しめました。モノクロ写真の魅力がこれでもかと詰まっている感じ。2017/05/21
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- 和書
- 転換期の東北林業・山村




