• ポイントキャンペーン

観点変更―なぜ、アトリエインカーブは生まれたか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422700236
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

出版社内容情報

アトリエ インカーブはアートに特化した知的障がい者のための通所施設。「障害者アート」のイメージを打ち破り、アート界のイチローが輩出、マスコミは常にその動静を追う。なぜアトリエ インカーブは誕生したのか、一流デザイナーだった著者が福祉の世界に飛び込んだわけ、福祉と市場の葛藤など、「観点変更」によって自らの人生と社会を変えてきた著者がその軌跡を鮮烈に語る。女優・山口智子さんも心酔する作品をカラーで紹介。

内容:
巻頭口絵
はじめに
第一章 「100万人に1人」の、私は何者か
第二章 「デザイン」とは何か
第三章 「アカデミズム」の呪縛を解けるのか
第四章 なぜ、アトリエインカーブは誕生したか
第五章 バイアスを解く
第六章 復讐と葛藤――現代美術の超新星たち
第七章 社会性のある企ては可能か
おわりに

著者紹介:
今中博之(イマナカ・ヒロユキ)
1963年生まれ。先天性両下肢障害による歩行困難。乃村工藝社デザイン部入社。イマナカデザイン一級建築士及び社会福祉法人素王会アトリエインカーブ設立、現在に至る。空間デザイナーとして、企業ミュージアム・福祉施設・ショップ・博覧会を中心に活動中。

目次

第1章 「一〇〇万人に一人」の、私は何者か
第2章 「デザイン」とは何か
第3章 「アカデミズム」の呪縛が解ける
第4章 なぜ、アトリエインカーブは生まれたか
第5章 バイアスを解く
第6章 現代美術の超新星たち
第7章 アトリエインカーブの展開
第8章 「インカーブのようなところ」をつくる
第9章 社会性のある企て

著者等紹介

今中博之[イマナカヒロシ]
社会福祉法人素王会理事長。アトリエインカーブクリエイティブディレクター。イマナカデザイン一級建築士事務所代表。一級建築士。大阪成蹊大学芸術学部情報デザイン学科准教授。1963年京都市生まれ。偽性アコンドロプラージア(先天性両下肢障がい)。1986年~2003年、株式会社乃村工藝社デザイン部在籍。企業ショールーム、国際博覧会などのデザインにとどまらず、介護・医療施設、児童施設、障がい者施設などのディレクション活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

27
【文庫版を読了】知的障がいのあるアーティストと、彼らをサポートするデザイナーが協働する工房の年代記。◉代表者みずからの障がいとアイデンティティ形成を入り口に、アール・ブリュットの歴史や社会福祉観、アートとデザインの違い、工房の戦術など、定型の無い書きぶり。混沌に見えるけど、だからそこに魅かれた。福祉・芸術・市場・行政・教育を有機的につなげ直し社会性のある企て(=デザイン)を成就させたいのだという。◉ 何かわからないもの(自分にとっては未知の/社会にとっては新しいカタチ)が育ちつつある感覚にワクワクする。→2020/07/26

マコッサ

0
「日本の福祉関係の方々がつくるグッズはクオリティーが低すぎる。これはスタッフにデザインの専門職がいないこと、いたとしてもデザイナーとしての実績とセンスがないことが考えられる。ではなぜ優秀なデザイナーを雇用してクオリティの高いグッズをつくらないのか。それには二つの要因がある。一つはそもそも施設の長がデザインの必要性を感じていないこと。もう一つは優秀なデザイナーを雇用できる給与体系になっていないことである。何しろ福祉の世界は低賃金なのだ。」(p152)2015/08/30

umico

0
ただ、「私は彼らをコントロールしようとはしなかったか」という言葉がささる。あたしにコントロールできるものなんて、ほんとに微々たるもので。人間も自然も、コントロールなんて、できひんなぁってところから、もう一度スタートしたい。子どもたちがもって生まれたギフトを守り育むこと。人と人、人と社会システムのつなぎめとなり、未来の社会システムを構築していくこと。そのふたつを仕事として。2014/01/25

林克也

0
今中氏の行動と思想には刺激を受ける。・・・「劣っていることがあれば、それを代償する能力が必ず存在する。障害があるがゆえに、障害が無い場合には生じ得ない能力を天から授かっているはずである。それは自然の摂理である。」 「オックスフォード大学イアン・ジェイムス名誉教授-”アスペルガーの偉人たち”によると、アインシュタインには言葉を一時的にプールする機能に障害があったことが読み取れる。ジェイムズ名誉教授はアスペルガー症候群に限って次の六つの診断基準を示している。社会的能力の欠如、狭い範囲の興味への専心、反復的な日2009/12/17

ステパン

0
兵庫県美術館で見たアール・ブリュット展を思い出した。評価されるべき人がなんの偏見なく、正しく評価されて来ていると思う。アトリエ・インカーブみたいな運動が広がればいいな。2012/06/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/254075
  • ご注意事項

最近チェックした商品