出版社内容情報
目次
1 湖国のユートピア(ヴォーリズ記念館(旧ヴォーリズ邸)
近江兄弟社学園ハイド記念館(旧清友園幼稚園・教育会館) ほか)
2 ミッション建築家として(日本基督教団福島教会(旧福島日本基督教会)
日本基督教団京都御幸町教会(旧日本メソジスト京都中央教会) ほか)
3 軽井沢―自然の緑と住む(軽井沢ユニオンチャーチ;日本基督教団軽井沢教会(旧軽井沢基督合同教会) ほか)
4 『吾家の設計』と住宅建築(ピアソン記念館(旧ピアソン邸)
西町インターナショナルスクール(旧松方邸) ほか)
5 都市の建築(大丸大阪心斎橋店;大同生命ビルディング ほか)
著者等紹介
山形政昭[ヤマガタマサアキ]
1949年大阪生まれ。京都工業繊維大学建築学科卒業、同大学院修士課程修了。「ウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築をめぐる研究」で東京大学にて学位取得、工学博士。大阪芸術大学教授。建築史、建築計画専攻。とりわけ関西の近代建築に関心があり調査研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
263
各地にその足跡を残すヴォーリズ。私はてっきりプロフェッショナルな建築家だとばかり思っていたが、最初に日本にやって来た時は、県立商業高校(近江八幡市)の英語の教師としてであったらしい。彼はキリスト教の布教に熱心なあまり解職され、そこで起こしたのが建築事務所と近江兄弟社だった。今に残る建築物だけでも、学校(関西学院、神戸女学院、東洋英和女学院、梨花女子大学校等)、教会(福島教会、京都御幸町教会、明治学院礼拝堂、同志社アーモスト館等)、個人住宅も京大の駒井邸をはじめたくさん残されている。また、商業施設では⇒2025/03/31
まーくん
79
20年近く前、本書の監修者山形政昭先生の著書『ヴォーリズの建築ーミッション・ユートピアと都市の華』を読み、たまたま滋賀に赴任した息子を訪ねがてら近江八幡の街をレンタサイクルで巡ったことがあった。読友さんのレヴューでこの写真集を知り懐かしく眺めた。ヴォーリズはYMCAから教師として派遣されたこの地で、近江兄弟社を設立、あのメンソレータムを売り、布教活動をする傍ら?日本中に多くの素敵な建物を設計した。建築は素人だったというから信じられない。何か優しい感じのするヴォーリズ建築ですが、白眉はやはりミッション関係⇒2025/06/03
夜長月🌙@読書会10周年
63
ヴォーリズは近江八幡を中心に活躍したので東京では山の上ホテルなどであまり多くの作品を見ることができません。今回、この写真集でまとめて見ることができました。やはり目を見張るのは「大丸大阪心斎橋店」。「大同生命ビルディング」もそうですが、今はもう無いことが残念でたまりません。兵庫の関西学院大学や京都の東華菜館をぜひ見てみたいものです。2022/08/15
コーデ21
7
ヴォーリズ好きにとっては垂涎の書☆100年記念展のときのカタログだったらしいのですが…手元の置いて、もっとユックリと読みたいと思いamazonで探したけど…なんと既に定価越えで倍以上のお値段になってました(涙)(涙)でも、今買っておかないと、もっと値上がりしてしまうかも??ただいま、思案中(++)2013/10/31
つんこ
5
ヴォーリズの建築の外観、内側の写真が集結していて見ごたえたっぷり。その活動範囲の広さと、ひとつひとつが独特でありながら受ける印象が大変似ていること。巻末のそれぞれの建築に縁のある方々の寄稿もとても興味深かった。2015/03/04