出版社内容情報
本書は、数学の中でもこのうえなく常識はずれで奇妙極まりない事柄の探索に乗り出した師弟コンビが、『天才少年が解き明かす奇妙な数学!』に続いて世に送り出す2冊目の本だ。著者の一方のデイヴィッドは物理学と天文学を修め、これまで35年にわたって宇宙論から意識の問題までさまざまな主題の本を書いてきた。もう片方の著者アグニージョはまだ十代の数学の天才で、2018年には国際数学オリンピックで満点(42点)を獲得し、数学の研究を続けるべくケンブリッジ大学に入学したところだ。
「正しい表現で説明すれば、誰でも数学を理解できる」という思いから、著者たちは極力数式を使わないで、現代数学のエッセンスを集め、数学がいかに日常生活のあちこちに隠れているかや、数学が科学やその他の分野にとってどれほど役立っているかを伝えようとする。
目次
迷路・迷宮からの脱出
無とゼロとその周辺
この宇宙を統べる7つの数
鏡の国の私たち
芸術のための数学
虚数を超えた先
平面充〓―平明にして華麗、そして不可思議
変わり者の数学者たち
量子の世界
シャボン玉と数学
だって楽しいから
奇妙で素敵な形のあれこれ
大いなる未知の領域
別の数学はありうるか?
著者等紹介
バナジー,アグニージョ[バナジー,アグニージョ] [Banerjee,Agnijo]
2000年にインドのコルカタで生まれ、スコットランドのダンディー近郊のブローティ・フェリーで育つ。幼少時から傑出した数学の才能を示し、共著者のデイヴィッド・ダーリングの個人指導を受ける。13歳にしてメンサ「人口上位2パーセントのIQ(知能指数)を持つ人々が参加する国際グループ」のIQテストで最高点を記録した。2018年の国際数学オリンピックにおいて満点で1位になり、現在はケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで数学の研究を続けている
ダーリング,デイヴィッド[ダーリング,デイヴィッド] [Darling,David]
1953年イギリス生まれ。シェフィールド大学で科学を学び、マンチェスター大学で天文学の博士号を取得。その後数年間アメリカのスーパーコンピューター製造企業クレイ・リサーチに勤務し、かたわら天文学雑誌に記事を執筆。1982年からはフリーのサイエンスライターとして活躍し、宇宙、物理学、哲学、数学の分野で50冊近い本を出版してきた
武井摩利[タケイマリ]
翻訳家。東京大学教養学部教養学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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