出版社内容情報
【解説】
「東洋医学の目標は、どのようにすれば自然にとけ入って、自然とともに生きることができるか、その法則を究めることにある」との達見のもと、日本東洋医学会を創設し、漢方の第一人者として今日における興隆の基礎を築いた先師による漢方理解のための必携書。漢方の魅力、歴史、診断、薬方解説、病状別治療など、漢方の要点を具体的に体系的に解き明かす。漢方医学を理解しようとする人、専門家をめざそうとする人への平易で権威ある手引き。
目次
漢方医学の魅力
漢方医学の変遷
漢方の診断
薬方解説
病状別治療
薬方集(五十音順)
薬物集(五十音順)
著者等紹介
大塚敬節[オオツカケイセツ]
1900年(明治33)、高知市に生まれる。1923年、熊本医専卒。同年、湯本求真に師事して漢方医学を学ぶ。1931年より漢方専門にて開業。以来、漢方復興の先駆的活動をつづけ、1950年、同志と共に日本東洋医学会を創立、同学会理事・評議員・会長・理事長等を歴任。また1974年、社団法人北里研究所附属東洋医学総合研究所設立と共に初代所長に就任、1978年からは財団法人日本漢方医学研究所理事長を兼任し、名実ともに今日における漢方興隆の基礎を築いた。その功績により1978年、日本医師会最高有功賞を受賞。1980年10月15日死去
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感想・レビュー
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秋茄子
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昭和漢方の大家、大塚敬節先生の漢方医学入門書です。現在大家といわれる先生方も、入門時この本を熟読された方が多いでしょう。大正・昭和に復興した日本漢方の指南書として、貴重な本だと思います。気取らず読みやすい文体で、筆者の自験例、特に筆者の療養記は非常に示唆に富んでいますが、かなり高度な内容ものも含まれていますので、注意が必要かと思います。
choline1001
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漢方の勉強を始めようと思いAmazonで購入。しかしなかなか難しくて初学には向いてないかもと思い、入江祥史氏の「はじめての漢方医学」を先に読むことに。その後読み返すと少しは理解できた。またしばらくして読み返そうと思う。2010/03/29