出版社内容情報
シリーズ「あいだで考える」
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
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敦子さんと素直さんは、互いを大切なパートナーとして、敦子さんが出産した満生ちゃんと3人で暮らしている。素直さんの性は女性/男性のどちらにもとどまらず、3人の関係は〈母親/父親/こども〉の枠に収まらない。性のあり方、関係性のあり方を枠にはめず、名前をつけず、ゆらぎ変化していく全体として日々の生を生きようとしてきた2人が、出会いの頃から満生ちゃんの誕生、現在の暮らしまでの出来事と思いを語った「声のおたより」の記録。(装画:ひうち棚)
【目次】
※制作中のため、変更の可能性があります。
プロローグ 魚ヶ淵にて
1章 あなたと話がしたくてする自己紹介
2章 ユニヴァースのこども
「ユニヴァースのこども」とは?
「体」をとり戻す
こどもを迎える試みへ
4人のつながりの中で
beingに触れる
〈コラム〉絵本で伝えあう
3章 性と性ではないものの境界
自分の体を受け入れてる?
LとLではないもの、連続しているものの境界
こどもからの問いに答える
〈コラム〉男の子やけど女の子
4章 26歳の生
5章 信頼したい世界
発達検査のあとで
少し、とどまるということ
性と生のあいだをもっと考えるための 作品案内