出版社内容情報
豊富な実務経験から日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極める。第2回山本七平賞受賞作品を新たな装いで復刊した。
外交とは「異なる価値観と利益の調整」、そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。危機と混乱の渦中にある日本再生の戦略とは何か。「自立した日本」への道筋が明らかになる。
内容説明
ベストセラー『戦後史の正体』の著者が描く現代日本外交の本質。20世紀を描いた第2回山本七平賞受賞作に21世紀の「政治・外交の今」を大幅加筆。名著がここに蘇る。
目次
1(二〇年ぶりに手にした、私の言論活動デビュー作。当時五〇歳だった現役外交官、孫崎享は何を考えていたか?!外交について、世界について、過去の自分と対話してみることにした;冷戦の終結が米国の戦略を変えた。これが日米関係に影響を与えた;米国の戦略に基づいて進められた日本社会の構造改革;米国隷従による日本の損失;日本が米国に従属的になった歴史;米国が日本に隷属を求める分野;国際環境の変化による米国一極支配の崩壊。米国追随だけでは日本の国益につながらないことが明確になった;時代はぐるりと一回りして、元の位置に戻ろうとしている。今こそ、『日本外交 現場からの証言』の考察を、もう一度役に立てていただきたい)
2(外交の第一歩は価値観の違いの認識;親善が外交の中心で良いか;情報収集・分析;新しい外交政策の模索;政策決定過程;外交交渉)
著者等紹介
孫崎享[マゴサキウケル]
1943年、旧満州国生まれ。1966年、東京大学法学部を中退し、外務省に入省。英国、ソ連、米国、イラク、カナダ駐在の後、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2009年まで防衛大学校教授。現在、東アジア共同体研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かじやん0514
Mik.Vicky
papahaba