• ポイントキャンペーン

原爆被爆者三世代の証言―長崎・広島の悲劇を乗り越えて

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422300412
  • NDC分類 369.37
  • Cコード C0021

出版社内容情報

ホロコースト生還者の心理社会的三世代ナラティブ研究にならい、被爆者とその血縁を対象に行われた、日本で初めての三世代研究。

史上類を見ない惨事から65年。その心の傷は、世代を越えてどのように継承されていくのか。ホロコースト生還者の心理社会的三世代ナラティブ研究にならい、被爆者とその血縁を対象に行われた、日本で初めての三世代研究。長崎原爆被爆者二家族、広島一家族それぞれ三世代のインタビューと分析を収める本書からは、生存者の罪責感や偏見による心傷がどう継承され、また変容するのかなど、省みられてこなかった心理が浮かび上がる。

序章
第1章 なぜ被爆三世代に注目するのか
第2章 インタビューの実施―プロセスと方法
第3章 被爆三世代のメッセージ
あとがき
巻末資料

【著者紹介】
澤田愛子(さわだ あいこ)
名古屋生まれ
早稲田大学第一文学部人文専攻卒業
上智大学大学院哲学研究科博士前期課程修了
千葉大学大学院看護学研究科修士課程修了
信州大学医学博士(Ph.D)
現在、日本赤十字北海道看護大学教授。
著書に『夜の記憶』(創元社)、『末期医療からみたいのち』(朱鷺書房)、『今問い直す脳死と臓器移植』(東信堂)などがある。

内容説明

その記憶や心の傷は、世代を越えて、どう継承されていくのか。ホロコースト生還者の心理社会的影響の世代間研究にならい行われた、日本で初めての被爆者三世代インタビューとその考察。

目次

第1章 なぜ被爆三世代に注目するのか(なぜ私は被爆三世代の聞き取りを始めたのか;被爆の影響の世代間研究の意義;被爆者を取り巻く心理社会的問題―リフトンの知見を中心に;リフトンによる被爆者の五つの心理的問題(心理的特徴))
第2章 インタビューの実施:プロセスと方法(難航を極めたインタビュー対象者の獲得プロセス;わが国を霧のように被う「沈黙」の問題;インタビューの実施方法;どんな点に注目しながら各談話を読んでほしいか)
第3章 被爆三世代のメッセージ(山野三世代のメッセージ;内田三世代のメッセージ;山本三世代のメッセージ)
第4章 全体のまとめと提言
巻末資料

著者等紹介

澤田愛子[サワダアイコ]
名古屋生まれ。早稲田大学第一文学部人文専攻卒業。上智大学大学院哲学研究科博士前期課程修了(文学修士)。千葉大学大学院看護学研究科修士課程修了(看護学修士)。信州大学医学博士(Ph.D.)。三重県立看護短期大学及び北海道大学医療技術短期大学部各助教授を経て、富山医科薬科大学医学部看護学科教授、山梨大学大学院医学工学総合研究部教授、県立長崎シーボルト大学教授を経て、2007年より日本赤十字北海道看護大学教授となり現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。