出版社内容情報
戦後近鉄を一身に背負い、近鉄を日本一の私鉄に育て上げた伝説の経営者、佐伯勇の評伝。名伯楽・種田虎雄の薫陶を受け、異例の抜擢により48歳で社長に就任、「独裁はするが独断はしない」を信条として、名阪直通特急の実現をはじめ、近畿日本ツーリスト創立、観光地開発、近鉄パールス設立など戦後近鉄の発展の礎を築き、黄金時代を創出した佐伯勇。伝説の経営者はどのように育まれ、いかにして数々の事業を成功に導いたのか――その劇的な生涯を、民俗学者の泰斗が含蓄に富んだ筆致で浮かび上がらせる。
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内容説明
初の生え抜き社長として、ビスタカーの運行、名阪直通特急の実現、沿線開発、旅行業の拡大など、戦後近鉄の黄金時代を築いた、稀代の名経営者の軌跡。
目次
プロローグ
大学は出たけれど…
饒舌な新入社員
経営者の伝統
独裁すれども独断せず
電鉄産業から総合経営へ
大阪の企業風土
エピローグ
著者等紹介
神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年岡山県生まれ。民俗学者。現在、旅の文化研究所(近鉄グループホールディングス(株))所長、公益財団法人五十鈴塾塾長、一般社団法人高梁川流域学校校長、岡山県宇佐八幡神社宮司など。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
15
近鉄沿線の住民として読んだ。生駒トンネル、上本町・難波間のシールド、京都・名古屋への延伸、伊勢の開発など、今日の近鉄の発展が、佐伯社長の手腕とともにあったことがよくわかる。何より印象的なのは、伊勢湾台風で壊滅的な打撃を受けた時、「今こそ、ここで、ゲージ統一を実行しよう」と、不通期間を利用して9日間での軌道拡幅を成し遂げた決断力である。墨俣一夜城に匹敵する偉業だったと思う。この本は、多くの聞き取りに基づく見通しの良い評伝になっているが、著者の自意識過剰の表現が目に余るのが、少し残念である。2019/03/15
モビエイト
1
近鉄中興の祖、佐伯さん。近鉄は合併しながら関連事業を拡大させながら大きくなったのだと思いました。自力で近畿地区に鉄道網を広げたのはすごいと思いました。2019/02/11
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