内容説明
誰もが息を飲む美しい跳躍。誰よりも遠くへ跳びたいと想う強い心。障がい者アスリートだからこそ、かっこよさにこだわる。左足を失ったことを悲劇ではなく、むしろ幸せだと思う。パラリンピック陸上の先駆的アスリートのすべてを描いた傑作スポーツノンフィクション!
目次
17歳の春の出来事
再びスノボをするために
思い描いたものは実現する
強靱な精神力の秘密
「走る」ということ
大学教授の大構想
世界が舞台
二度目のパラリンピック
頂点に立てるという確信
世界一になるための戦略
障がいが健常を超える面白さ
山本篤の美学
2016年リオパラリンピック
トウキョウへ向けて動き出す
著者等紹介
鈴木祐子[スズキユウコ]
ロンドンを拠点に活動するジャーナリスト、ディレクター、リポーター。京都大学卒業後、英国に渡りインペリアル・カレッジ・ロンドンで理学修士号を取得する。F1チームと番組制作会社でのキャリアを経て、2013年フリーに転身。現在は国際的なスポーツイベントやヨーロッパに関する主題を扱いながらテレビ番組や雑誌、ウェブメディアのための制作・取材を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
これまで誰もできなかったことでも、自分なら出来るかもしれない。そう考えて行動すれば、新しい道を開くことが出来る。やらない理由を見つけるのは簡単であり、障害者という立場になればそれは一層強まる。行動するのか、それともその場にとどまるかは本人の判断次第であり、自分がどのように生きたいかによって変えられる。2017/12/01
Takashi Matsui
2
パラアスリートの半生。 事故にあってからのリハビリや金メダルへの道筋。素直にアスリートに転向していない所が面白い。 個人的には、岡部先生とのやりとりがもっと多いと嬉しかったが、どんな気持ちでリハビリを受けるのか、セラピストとしてどんな接し方をしたかが少し書かれていて面白かった。 そして岡部先生に何故、PTを勧めなかったのか本心を聞きたい。 内容はその後の事の方が多いですが(笑) 東京パラリンピックで応援したい選手の一人となった。2017/08/23
ラムネ
1
美学を持っている男は格好いい。 イチローやカズは、美学のため想像を絶する努力や我慢をしながら、 それを表に出すことがない。 残酷なのは、スポーツ選手は強くあり続けなければならないことだ。 パフォーマンスが失われれば、 美学は単なる意固地として相手にされなくなる。 過去の輝かしい実績も栄光も色褪せる。 義足のアスリート山本篤もなかなかの美学の持ち主で、 今日も戦い続けている。2017/11/02
Yuka
1
正直な感想は、「ようやく読み終わった」。これまで彼の著作がなかったことの方が不思議に思うくらいで、発売日当日に入手して楽しみに読み始めたけど、たびたび手が止まる。。 山本選手の知らなかった部分を知ることはできた。でも、そこにはただただ事実が並べられていて、たまらなく退屈で。。 たぶん山本選手の一人称の語りだったら、もっと面白く読めたんだと思う。または、三人称ならばそこに作者の感情が混じって欲しかった。 淡々と綴られる山本選手のストーリーは機械が読み上げているようで…もったいないなぁと思ってしまった。2017/09/09
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