出版社内容情報
前世紀半ばから古地図・旧版地形図を蒐集考証して80年。日本近代地図作成史を全踏査してレジェンドたる著者の諸論考を集成。図歴表および一覧図を網羅、東京をはじめとした全国主要都市部の大縮尺地形図の全容も明示して、日本近代の地図と地域変容把握の指標となる図書館等必備の基本図書。とりわけ沖縄、台湾、朝鮮、樺太・千島に作製された地形図の全体像を究明して他の追随を許さず、詳細にして圧巻。元国立国会図書館特別資料課長(地図など)・鈴木純子氏推薦。
【目次】
刊行にあたって
日本近代地図・測量略年表(西暦・元号年対照表)
第Ⅰ章 正式図以前
1 初期の地形図類
2 東京の5千分1図と内務省地理局
3 輯製20万分1図
第Ⅱ章 正式2万分1地形図
1 正式2万分1地形図の概要
2 東日本
3 中部地方
4 関西
5 中国・四国
6 九州
第Ⅲ章 1万分1地形図と東京の大縮尺図
1 1万分1地形図について
2 東京を中心とした地形図類
3 昭和前期の地図界
4 昭和20年代の地図事情と戦災復興院
5 3千分1地形図
6 東京の地籍図類
第Ⅳ章 琉球諸島と旧植民地の地形図
1 沖縄県の地形図
2 臺灣の諸地形図
3 朝鮮の諸地形図
4 樺太の地形図類
5 北方領土・千島列島の地形図類
第Ⅴ章 地形図誌の基礎
1 地図一覧図について(1)
2 地図一覧図について(2)
3 地形図上に表現された鉄道
あとがき/初出一覧