出版社内容情報
関東平野西部に広がる武蔵野は、気候変動の温暖化により植生遷移し、野焼きや耕作など人間の活動が加わって今日の姿になった。その生成と変容を、古地図、旧版地図、一般地図、主題図など各種地図資料に刻印された情報を手掛かりにたどりながら、各時代の空間認知にアクセスする。旧石器・縄文時代から現代までのロングスパンを射程に捉えた地形謎解き本、大都市東京の地歴を知ることができるビジュアル学習本にして、街歩きのハンドブックとしても最適な一冊。
内容説明
「武蔵野」を舞台に、地図の始原とその極北に迫る。大規模な気候変動を経て、人為的に創出された武蔵野の原景。旧石器・縄文時代から今日まで、地図を手掛りに探るその変容。図版150点収録、オールカラー。
目次
第1章 武蔵野の東雲
第2章 古地図と崖線
第3章 最古の武蔵野図
第4章 ヤマの武蔵野
第5章 ミチの武蔵野
第6章 ムラヲサの武蔵野
第7章 地名の武蔵野
第8章 地名の武蔵野・続
第9章 彼方の地図と地図の彼方
第10章 淵源の地図
第11章 武蔵野のキー・マップ
第12章 伝承と伝説の武蔵野
終章 「武蔵野」の終焉と転生
著者等紹介
芳賀ひらく[ハガヒラク]
1949年仙台市南小泉生まれ。日本地図学会評議員、柏書房代表取締役社長、東京経済大学客員教授を経て、現在之潮主宰、早稲田大学エクステンションセンター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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