出版社内容情報
ダーウィンの進化論が世にでて1世紀半。最新の生物学の発見にも言及しつつ「進化論の進化」をコンパクトにまとめた入門書。
進化論が世にでてから1世紀半がたつ。この間、何十万人もの研究者がさまざまな理論と事実を付け足して、この驚くべき理論を精緻にしていった。「進化論の進化」をコンパクトにまとめたこの入門書では、最近の分子生物学の成果が解明してきた新しい発見にも言及する。現代科学が組みあげた「美しい創造の物語」を博物学者たちの描いた精緻な図版とともに紹介してゆく。生き物すべてが同じ根を持つ仲間であることを確認する1冊。
目次
生命の大家族
偉大なる着想
生きた証拠
不遇の修道士
染色体
生命の書
変異の世界
自然に育まれて
エピジェネティクス
赤の女王〔ほか〕
著者等紹介
チェシャー,ジェラード[チェシャー,ジェラード][Cheshire,Gerard]
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで人類の進化を学び、サイエンスライターとなる、子ども向けの生物の本など著書多数。バース在住
駒田曜[コマダヨウ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayumi Katayama
19
15cm四方、50頁ほどの小さな本である。シリーズで幾つかある。私はまだ三冊目。たった50頁ではあるが14もの付箋を貼った。その中で一つだけを挙げるとしたら、やはり『宇宙知性対原理』であろうか。『物理定数は、生物の存在可能性を最大にするように、信じがたい精度で微調整されている。』 何故、こんな抜群の精度で存在するのか。(1)偶然。(2)無数にある宇宙の一つにすぎない。(3)何か理由があるはず。-―2003年。ジェイムズ・ガードナーは別の理由を提唱した。曰く、親宇宙から遺伝したのだと。2019/04/29
手押し戦車
13
木が根を生やし成長し枝分かれして行く様に収斂進化も根っこの部分が種の起源となりそこから幹が出来き真核生物更に枝分かれして動物、植物、原生動物、原生植物と枝分かれし、動物の枝も大きく脊柱、無脊柱動物となる。この進化の木の構造はビジネスでも最初はいつか咲く花を思い、土の中で咲く花を夢見て必死になり今はただ根を伸ばし時が満ちた春先に素敵な花を咲かせる様に進化も時が満ち今の形を作ってきた。素敵に咲き誇る花は土のしたの根が強い。種の起源の根は無限の夢だ!2014/06/20
らる
7
図書館で借りました。 挿絵が丁寧で文章もまとまっていて読みやすい。今まで見た生物の本の中では一番わかりやすかったです。生物の誕生から成長まで、まだまだ知らないことはたくさんあり、これからもその謎は深まる。人類の進化、生物たちの環境適応性…絶えることなく成長を繰り返す生物のこれからも知りたいです。2013/07/11
晶
6
私が生物学を勉強した頃にはなかった新しい情報がどんどん増えている。宇宙そのものが進化を繰り返してひとつの超生命体となるという考え方はとても斬新。 収斂進化を考えながら周りの動物を見ると、進化の不思議を特に感じる。2017/09/04
SKH
6
地球上の生物の進化の歴史を簡潔に解説「宇宙知性体原理」。2014/11/21