アルケミスト双書<br> シンメトリー―対称性がつむぐ不思議で美しい物語

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アルケミスト双書
シンメトリー―対称性がつむぐ不思議で美しい物語

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  • サイズ B6判/ページ数 59p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422214818
  • NDC分類 410
  • Cコード C0340

出版社内容情報

自然界に潜む「美」の法則

シンメトリー(対称性)は、
この世界のあらゆる分野に存在するもっとも一般的な自然法則だ。
動物の体の構造も植物の生長など自然の多くの現象は、
シンメトリーと密接につながっているし、そのため、自然を模倣する芸術や、
建築の分野にも、シンメトリーは多数あらわれる。
古代から人々はシンメトリーに限りない美を見出してきた。
本書では、美しい図版を多数使いながら、黄金比、フラクタル、カオスなどの数学、
物理の先端的な話題に触れてゆく。


◎「はじめに」より
シンメトリー(対称性)は幅広く注目されている。数学者も芸術家も関心を寄せ、物理にも建築にも関係がある。他の多くの分野もシンメトリーには一家言あり、「シンメトリーとは何か」や「シンメトリーはどうあるべきか」について独自の見解を持っている。どのようなアプローチを取るにせよ、われわれがここで扱うのは普通的な原理である。しかし、日常生活で明々白々なシンメトリーを見かける機会はどちらかといえば少なく、はっきり対称と断定しにくいものが大部分である。では、シンメトリーとは何か? シンメトりーをあらわす総括的な説明はあるのだろうか? そもそも、明確に定義できるのだろうか?
ちょっと調べれば、この分野全体が矛盾に取り巻かれていることがわかる。まず、シンメトリー(対称)という概念はアシンメトリー(非対称)と分かちがたくもつれあっている。後者を考えることなしに前者を捉えるととはできない(これに関連する秩序と無秩序という概念にも同じζとが言えるし、他にも二元性を持つものはいろいろある)。シンメトリー/対称性はつねにカテゴリー化や分類や規則性の観察と関係している――早い話が、限定と関係している。だが対称性自体は無限で、その原則が適用しない場所はない。また、対称性原理の特徴は静けさ、騒がしい世界を超越した静止であるのに、一方では、何らかの形でほぼ常に変化や乱れや動きにもかかわっている。
このテーマを研究すればするほど、これが最も広範囲砿研究分野のひとつであることと、しかし結局のところ量も不可思議な分野のひとつでもあることを思い知らされるのである。

◎目次
はじめに
配列
回転と鏡映
幾何学的自己相似
放射対称
断面と骨格
球対称
三次元のシンメトリー
積み重ねと詰め込み
結晶の世界
基本要素
背腹性
鏡像体
曲率と流れ
渦巻と螺旋
驚異のフィボナッチ数
枝分かれシステム
魅惑のフラクタル
ペンローズ・タイルと準結晶
非対称(アシンメトリー)
自己組織化シンメトリー
カオスの中のシンメトリー
物理学における対称性
美術におけるシンメトリー
パターンへの情熱
シンメトリア
形式主義
実験的なシンメトリー

目次

配列
回転と鏡映
幾何学的自己相似
放射対称
断面と骨格
球対称
三次元のシンメトリー
積み重ねと詰め込み
結晶の世界
基本要素〔ほか〕

著者等紹介

ウェード,デーヴィッド[ウェード,デーヴィッド][Wade,David]
デザイナー。ウエールズ在住。シンメトリーの考察を長年続ける

駒田曜[コマダヨウ]
英文訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

36
数学と美術と物理と文化がまじりあうシンメトリーについて見開きで28テーマ。パラパラと絵だけでもバリエーションが楽しい。文章も数学的な背景から生物学的・文化的な裏付けなどが幅広く語られている。ウェールズのデザイナーの作品。愛が深いなぁ。「回転と鏡像」では日本の紋やトランプなどの図、「断面と骨格」では花序(花の配列)や放散虫、「積み重ねと詰め込み」では意外と難しい果実の詰め込みや泡の話。曲率と流れ、フィナボッチ数列、枝分かれシステム、ペンローズ・タイルと準結晶など話題は尽きない。自分でも作ってみたくなる。2019/10/12

zoe

20
自然の中にも見られる摩訶不思議な繰り返しや相同性。何処までを、シンメトリーと言って、何処までをシンメトリーではないと言うのか。。。。2019/05/04

みどり

12
日本人としては、庭園の無作為さ、アシンメトリーさのほうが身近には感じるけれどわたしはイングリッシュガーデンの対称性なんかも大好きだ。フィボナッチ数列は気になっているところで、植物の成長パターンとしてよく知られてるけれど例外も多いと聞く。数式におさまらないのもまた偉大なる自然らしくていい。ローレンツ・アトラクターも素敵だけれど、蛇口から垂れる水滴の間隔をx,y,z値としてプロットしたときのストレンジ・アトラクターがより面白いなと思う。数学、数Ⅱまでしか好きじゃなかったけれどたまに触れると楽しいものだな。2017/11/22

ヘビメタおやじ

9
シンメトリーについて、こんなに数学的・科学的な事柄があるなんて驚きでした。ただのデザイン・図形のひとつと思っていたら、フィボナッチ数まで絡んでくるとは、新しい見地を与えてくれました。ひとつひとつのエピソードが短く、読みやすいのに密度は濃いです。2019/07/11

ポン

8
66ページの中に、シンメトリーとアシンメトリーと乱れたシンメトリーを、数学的に、力学的に、物理的に、または、芸術的に、紐解いてくれている。フィボナッチ数、フラクタル、ベンローズ・タイル…とデザインとしては美しい。幅広く楽しいかわりに、解説は掻い摘みで、もっと深く知りたくなる。デザイナーが書いた見て楽しむ本。2021/06/25

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