「知の再発見」双書
ピサロ―永遠の印象派

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422212258
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

出版社内容情報

農村風景を描き、晩年には都市景観などの描写にも取り組んだ、19世紀の印象派の中心的存在、ピサロの生涯を作品と資料満載でつづる。

1830年にデンマーク領アンティル諸島で生まれたカミーユ・ピサロは、フランスで画家としての生涯を送った。主に農村風景を描き、自然の風景や人々の暮らしを豊かな色彩で描いた。8回行われた印象派展のすべてに唯一参加。若手画家との交流も盛んに行い、新印象派の作品を熱心に制作した。また、晩年には都市景観などの描写にも取り組んだ。19世紀の印象派の中心的存在であり続け、印象主義の探求に人生を捧げた巨匠の軌跡。

第1章 アンティル諸島からパリへ
第2章 印象派の冒険
第3章 印象派から新印象派へ
第4章 最後の住居エラニーと最初の成功
第5章 都市シリーズ
資料篇

目次

第1章 アンティル諸島からパリへ
第2章 印象派の冒険
第3章 印象派から新印象派へ
第4章 最後の住居エラニーと最初の成功
第5章 都市シリーズ
資料篇―永遠の印象派

著者等紹介

デュラン=リュエル・スノレール,クレール[デュランリュエルスノレール,クレール] [Durand‐Ruel Snollaerts,Claire]
美術史家。著名な画商ポール・デュラン=リュエルの子孫。20年ほど前から、カミーユ・ピサロの作品の研究と鑑定に従事。数多くの展覧会を企画している

藤田治彦[フジタハルヒコ]
1951年生まれ。大阪市立大学大学院修了。イエール大学、ルーヴェン・カトリック大学等で研究。京都工芸繊維大学を経て、大阪大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

119
永遠の印象派と呼ばれる仏の画家ピサロの生涯を豊富な図版を使って、浮かび上がらせる本。彼の絵は穏やかで素朴なタッチなものが多くて、眺めていると心が癒される。巻末の資料編が一番面白く読めた。この画家はお金のことで一生苦しんだそうで、画商にお金を無心する手紙を読むと複雑な気持ちになった。子供の個性を重んじたそうで、子供全員を芸術家にしようとしたことは驚いた。子だくさんで、目の病気に悩みながら、「全身全霊で、自分の中の気高さから何かを作り上げる」(息子への手紙より)生涯を送ったピサロに心を打たれた。2015/09/30

ハイランド

43
どこの美術館で見たのだろうか、ある絵に心惹かれた。ありふれた田園風景を描いたその絵は、光に満ち、暖かい風を感じた。画家の名はカミーユ・ピサロ。聞いたことのない名だったが、それから目に留まる絵を見ると、その名を見つけることが多かった。自分はこの画家の書く絵が好きなんだとやっと気づいた。印象派の慈父という存在だったピサロは、セザンヌやゴーギャン、スーラという新しい才能を見抜き、励まし続けた。一生を貧困に悩みながらも絵画への情熱を失わなかったピサロ。意外にもアナーキストとしての側面も持っていた。やっぱり好きだ。2015/12/10

大島ちかり

5
レンブラントやフェルメールのようなピンポイントな光の当たり方ではなくて、どこかで見たことがあるという既視感がある日の当たり方に、パリに行ったことがないのに懐かしさを覚える。2022/08/03

takakomama

4
ピサロは印象派の中で最年長で、8回の印象派展のすべてに参加した唯一の人。個性的な画家たちとも親しくしていました。ピサロの人格と、ゆるぎない大地を描いた絵画に頼りがいを感じます。2022/03/05

m

4
好きな画家の一人、カミーユ・ピサロ。全8回の印象派展の全てに参加したのは彼一人。その温厚で面倒見の良い性格は多くの交友関係を築いた。ピサロだけに焦点をあてた本が少ない中で、彼の作品や人生、人柄を知ることのできる良書。2014/11/19

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