「知の再発見」双書
フリーダ・カーロ―痛みこそ、わが真実

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422212029
  • NDC分類 723.56
  • Cコード C0371

内容説明

本書は20世紀前半のメキシコという特異な時空での、フリーダとディエゴという一組の男女の葛藤を浮かび上がらせて鮮やかである。それはそのままこの国のもつ多層性と神秘性を知る鍵となって、更なる深淵へと我々を向かわせるのである。

目次

第1章 苦痛に満ちた人生
第2章 ディエゴ・リベラ―あらたなアイデンティティー
第3章 爆弾のまわりに巻かれたリボン
第4章 生命万歳!(手紙;日記;病気との戦い;讃美の言葉;証券;ディエゴとフリーダ)

著者等紹介

ビュリュス,クリスティーナ[ビュリュス,クリスティーナ][Burrus,Christina]
ドイツのミュンヘン生まれ。はじめ医学の勉強をしたが、美術史に転向。ドイツとオーストリアのバロック絵画を専門とし、絵画の修復にもたずさわった。世界中で多数の展覧会を企画。カタログの責任編集も行なっている

堀尾真紀子[ホリオマキコ]
1968年東京芸術大学美術学部卒。72年同大学院修士課程修了。その間69年から70年までパリのフランス国立美術工芸大学(Ecole National Superieure des Arts Decoratifs)に留学。現在、文化女子大学教授(造形文化論)。著書に『画家たちの原風景』(第35回日本エッセイスト・クラブ賞受賞、日本放送出版協会)など

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひほ

21
痛みと闘いながら絵を描き続けたフリーダ・カーロ。すべての情熱を夫と絵に捧げたような人生。たぶんこの人の人生を知らなかったら作品をじっくり見ることはなかったと思います。ちょっとグロテスクな絵画は彼女の心の叫びが表れていると思うとじっくりと鑑賞してみたくなりました。2022/07/12

Hiro

14
フリーダ・カーロの情熱的な作品やその奥に見える壮絶な人生に興味をもち、すでに何冊もフリーダの関連本を読んだことがある。本書は彼女の人生や作品をコンパクトにまとめていて、たまに再読したくなる(今回で3度目)。2025/04/03

ミエル

14
人生ってなんなんだろう?というほどの詰め込まれた災難と不幸の詰め合わせがすべて画家として成功させるために仕組まれていたのか?フィジカル的にもメンタル的にも瀕死の状態、そこで思う生きることへの意欲はどれほど力強いのか。フリーダは強い。でもフリーダだけではなく、誰しも思いのほか強いのかも知れない。2017/01/13

シナプス

5
フリーダは現実を受け入れるために絵を描いたのではないかと思う。彼女の自画像は凛としていて美しいけど、その裏には事故による傷とディエゴの度重なる「恋愛遊戯」の痛みや苦しみがある。精神状態が悪い時に彼女の絵を見ると、時に絶望の淵に突き落とされる。頭から離れなくなる。 でも、辛い時に限ってフリーダの本を読んでいる自分がいる。この本は、彼女の人生を当時の作品とともに振り返っているが、一番最後の『生命万歳』を見たとき、フリーダからの強いメッセージを感じた。2018/11/20

ウメ

3
一概に言えないが、画家の歴史背景を知ることで、絵の面白味が増すこともある。フリーダはまさにその一人。想像以上にドラマチックな彼女の人生を知ることで、彼女の絵を少しだけ深く知り得た気がする。2012/09/19

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