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「知の再発見」双書
ダダ―前衛芸術(アヴァンギャルド)の誕生

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  • サイズ B6変判/ページ数 142p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211985
  • NDC分類 702.06
  • Cコード C0371

内容説明

「ダダ」とは、1916年に抽象絵画および前衛詩の分野で起きた突発的事件である。それは、あらゆる「主義」の枠組みを超えた、すべての芸術的価値に対する反乱だった。この熱狂的で過激な反乱は、やがて登場するすべての「前衛芸術(アヴァンギャルド)」の模範となることになった。

目次

第1章 チューリヒ―「ダダランド」の住人たち
第2章 ベルリンとドイツ各地のダダ
第3章 世界的拡大
第4章 パリ・ダダ―シュルレアリスムとの関係
資料篇―ダダとは、ひとつの抗議である(トリスタン・ツァラ―「ダダ宣言1918」;自由芸術;ジャーナリズムが語る:ブルジョアジーの文化に対抗するダダ/スパルタクス団;初期の回想;フランツ・ユング:「下へ向かう道」 ほか)

著者等紹介

ダシー,マルク[ダシー,マルク][Dachy,Marc]
著述家、翻訳家、叢書・雑誌の編集長。17歳のころアヴァンギャルド(前衛芸術)に関心を持ちはじめ、1972年に19歳で出版社トランスエディシオンを設立する。『ルナ・パーク』誌の主宰者。著書や翻訳書が多数あり、『ダダ運動誌』(アルベール・スキラ社、1989年)は1990年の美術書大賞を受賞した。2000年には関西日仏交流会館(京都)に研究滞在し、2002年にフランス大学出版局から『日本におけるダダ』を出版している。1993年にはリヨン現代美術ビエンナーレ(フランス)の総指揮をとり、2005年には「日本におけるダダ展」(東京)のコミッショナーを務めた

藤田治彦[フジタハルヒコ]
1951年生まれ。大阪市立大学大学院修了。イエール大学、ニューヨーク州立大学、ルーヴェン・カトリック大学等で研究。京都工芸繊維大学を経て、大阪大学教授、ボローニャ大学フェロー

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二戸・カルピンチョ

24
ダダにつては、ダダカンとウルトラマンのダダしか知らなかったので勉強になりました。ダダに通じるもっと根源になるものは、誰しも持っているものだと思います。だからダダを見ると目をそらせない。2018/11/24

千恵蔵

1
前衛芸術において、シュルレアリスムの亜流としてダダイズムが先行していたわけではなく、もっといえば、既成の「美術」を否定し、何であれば意味のない“芸術”運動がダダなのだ、ということが述べられている。塚原史著『ダダイズム』がほぼ文章中心であったのに対し、本書は一種のビジュアルブックなので、具体的な作品を眺めるだけでも楽しい。著者は10代で前衛芸術に興味を持ち、間もなく出版社を設立したという人物で、シュルレアリスムの創始者アンドレ・ブルトンのことを言下に「あいつは悪い奴だぞ!」と表現しているのが何とも可笑しい。2020/08/28

すべてうまくいっている

1
新しい芸術家はもはや描かないっていうダダ宣言の言葉が好きです。ダダが生まれたあの時代ってどんなだったんだろう。 この本の中の挿絵の配置とか素敵。2018/12/12

すな

1
これまで名前は知ってたがダダとはなんぞや、と入門に。くどいくらいシュルレアリスムとの違いが強調されていたのは興味深い。2015/01/29

★★★★★

1
ダダの概説書。著者自身もシュルレアリスムに対して敵愾心を持っているように見えるのが面白かった。2011/03/30

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