出版社内容情報
要塞から王宮、そして世界最高の美術館へ。変貌をし続けるその多彩な歴史。
目次
第1章 最初は要塞だったルーヴル城
第2章 首都の王宮となったルーヴル
第3章 ブルボン朝の大計画
第4章 美術館の誕生
第5章 新しいルーヴル宮殿の完成
第6章 世界最高の美術館へ
資料篇―世界最高の美術館の誕生
著者等紹介
ブレスク,ジュヌヴィエーヴ[ブレスク,ジュヌヴィエーヴ][Bresc,Genevi`eve]
ルーヴル美術館彫刻部門主任学芸員。ルーヴル美術館の歴史に関する展示室の準備に従事
高階秀爾[タカシナシュウジ]
1932年生まれ。東京大学教養学部卒。東京大学名誉教授。大原美術館館長
遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
113
これはルーブル美術館そのものの歴史です。私は古い建物のほうをむかし何回か訪れたことがあります。なので比較的なつかしく感じています。今の新しい建物はどうもなじめません。美術館所蔵のものは実物や美術全集で何回も見ていますので、この建物についてどのような歴史があるのかがわかり理解できました。2017/06/05
春ドーナツ
17
否、白状が先。かつ丼は後だ。ルーブルにおける革命後のスクラップ&ビルドは歴史のメタファーとしても有効だと思う。そもそもの始まりは良い国造ろう鎌倉幕府の数年後のことだった。そうそうノルマンディーはイギリスに占領されていたのだ。冒頭「ルーブル(Louvre)の語源には諸説ある」とあって、ポカン。基本的に色んなことを考えないで齢を重ねてきたが、完全に盲点だった。一例としてサクソン語の要塞(ロヴェール・Lower)が変化したんじゃねと書いてある。ぽかん。ニンテンドー3DSガイドを起動してヴァーチャル散歩をしよう。2019/09/14
の
4
最初の近代美術館であるルーヴル美術館の変遷を辿る。啓蒙思想のプロパガンダとして、フランス革命後に一般公開されたイメージが強いが、美術品の創造・収集と一般公開は革命以前から定期的に開かれており、その観賞会には毎回何万人もの人々が集った等、一般民の藝術意識が高いフランスらしいエピソードが多く見受けられる。勿論、藝術意識は大衆に限ったことではなく、宮殿に専属の美術家を住まわせ、アトリエや個展を中に開店するといった、王家の「国家戦略としての藝術」が無ければ、そうした土壌も生まれなかったことだろう。奥が深い。2011/06/14
みみ
2
訪れたのは、まさに歴史が生まれた場所。2014/03/30
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- 和書
- 基礎にたった調理学実習