出版社内容情報
【解説】
ローマ帝国に先駆けて,王道・州制度などの国家基盤を完成させた未曽有の大帝国の興亡を,ギリシア,ローマの著述家たちの古典・王室碑文・考古資料をもとに検証。
目次
第1章 王ダレイオスは告げる!
第2章 ダレイオスとその民
第3章 リビアの砂漠からドナウの河口まで
第4章 ダレイオスの遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみすむ
10
古代イランに興り、ダレイオス1世の治世下で、東はインダス河から西はエーゲ海まで版図を広げ、南はナイル河第一瀑布から北はサマルカンドに至る領土を支配したアケメネス朝ペルシアの歴史。訳書ではあるが、アケメネス朝の歴史を単独で扱った書籍としては、国内で唯一のものだろうか。遺跡や出土品のカラー写真が豊富に載せられていて、視覚的にも当時の様子をイメージしやすい。ただ、学べることは十分にあるものの、高校の世界史の教科書のように淡々と述べられる文章であり、どんどん読み進められる新書とは異なる。どうやら専門書らしい。2014/12/26
びっぐすとん
2
図書館本。「知の再発見」シリーズ。「アルスラーン戦記15」のショックを和らげるため読んでみた。「アルスラーン~」はもっと後の時代がモデルだけど、イスラム化する前のペルシャってこんな感じかぁ。エクバターナもこんな都かな、と想像にふける。15000人と食事をともにする王様の食事にびっくり!王の食卓の伴をするのが名誉だったらしい。すごい食事の量!お持ち帰りもOKだけど「残りは後でスタッフがおいしく頂きました」になっていて、下級兵士の俸給の一部だったらしい。食糧の豊かさが権威の象徴でもあったんだろうな。2016/05/22
水無月十六(ニール・フィレル)
2
古代ペルシア帝国の、建国からアレクサンダー大王に敗北するまでの流れをまとめた本。図解。それぞれの項目に出土品や遺跡の写真が載せられていて解説も書かれている。古代の歴史家の記述からの引用もある。フランスの出版社による学術書シリーズの一つらしく、最終的には全500冊にもなる予定らしい。本書はその日本語版である。写真がメインの解説ページに加え、後半は資料編として通史に関わる資料が多数引用されている。専門書への入門として読むのが良さそう。2016/01/16
可兒
1
ペルシャまとめ2013/11/23
樒
1
意外と単独で纏められたものがないペルシアの本。私は『資料編』が面白かったです。2009/11/27
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