出版社内容情報
【解説】
「印象派」という枠組みにとらわれることなく,純粋に絵画制作を楽しんだルノワール。作品はもちろん,習作,下絵,書簡に至るまで,資料を駆使して偉大な画家の実像に迫る。
目次
第1章 入選か落選か
第2章 印象主義者ルノワール
第3章 成功と成熟
第4章 アングル風の時代
第5章 高まる評価
第6章 コレット荘でのルノワール
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
13
ルノワールの生涯を豊富な絵と写真で紹介する本です。色彩豊かで生命感にあふれた画家の絵が多く収録されているので、それを眺めるだけでも楽しいです。ルノワールのことはよく知らず、最初から成功した画家だと思い込んでいました。そうではなく、絵を描き始めた頃は斬新な作風が認められずに苦労したそうです。晩年の自画像が一番好きになりました。自惚れや気取りのない等身大の自分が描き出されています。死の直前の言葉「ようやく何かわかりかけてきたような気がする」に心を打たれます。死ぬまで努力を続けた画家でした。2020/05/25
二藍
4
印象派画家のひとりルノワール。ルノワールの描く子供たちのふっくらした頬はとても愛らしい、まさに幸せの象徴のような薔薇色ですよね。ぱらぱらとめくった程度なのでまた読み返す。2014/11/12
スナフキン
1
臨終の間際に「ようやく何かわかりかけてきた」とのつぶやき。美の求道者としての姿に感服です。2012/07/21
yanyan
0
画家は強い愛好家の支援があるからこそ描き続けられるということを強く感じた。ルノワールにとってのそれはシャルパンティエ夫人であり、画商のデュラン=リュエルでありその他ルノワールの絵を好む裕福な収集家。描くことしか頭にない彼の一生懸命さは、研究熱心で光り輝く絵を生み出す。2015/11/20
あまき
0
全体が掴めるかと借りてきた。完全なる趣味。しかしこっちを向いてる人物画はどんなタッチでもほんのり怖い。2013/04/25