軟式ボールの社会学―近代スポーツの日本的解釈の可能性

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軟式ボールの社会学―近代スポーツの日本的解釈の可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422204802
  • NDC分類 783
  • Cコード C0036

出版社内容情報

野球、ソフトボール、テニスで使用されるボールの1種である「軟式ボール」に着目し、スポーツの構成要素である「用具」が、スポーツが持つおもしろさや教育性といった内在的な価値にいかに関わっているのか、人々がそれらをどのように受容し、発展させてきたのかを明らかにする。
軟式野球、軟式テニスといった軟式ボール競技は、敗戦後の物資不足と教育現場での普及の中で日本独自に発展した。そのような軟式ボールの発明と普及は、「近代スポーツの日本的解釈」の発明と普及の系譜であるとも言えよう。


おもな目次

序章
軟式ボールを取り巻く状況
スポーツ用具をめぐるポリティクス
用具とスポーツの価値の関係

第1章 軟式ボール競技の現状と課題
第1節  軟式競技を統括する中央競技団体の現状
第2節  軟式ボールを使うスポーツの競技人口の推移と学校教育
第3節  軟式競技のイメージ

第2章  新しいスポーツを「興奮の探求」から読み解くこととその可能性
第1節  スポータイゼーションとは何か
第2節  スポーツにおける興奮の探求
第3節  近代スポーツの原理とスポータイゼーション

第3章 軟式スポーツの文化はいかにして作られたのか
第1節 軟式ボール誕生小史
第2節 戦後日本のスポーツと軟式野球
第3節 軟式スポーツの発展を「スポータイゼーション」として読む

第4章 スポーツ用具とスポーツの「おもしろさ」の関係
第1節 スポーツ用具と技術の分類
第2節 テクノロジーがスポーツに与えた影響
第3節 現代のスポーツと用具の関係

第5章 軟式スポーツのいま
第1節 スポーツの都市化とアーバンスポーツの登場
第2節 Baseball 5とは何か?
第3節 アーバンスポーツと「興奮の探求」


終章

あとがき/注/参考文献/索引

内容説明

軟式に向けられる「損なイメージ」を覆し、その「ポテンシャル」を明らかにする。敗戦後の物資不足と教育現場への浸透の中で日本独自に発展した軟式ボールの発明と普及は、「近代スポーツの日本的解釈」の発明と普及の系譜でもある。

目次

第1章 スポーツ文化の誕生を「興奮の探求」から読み解くことの可能性―軟式スポーツを「スポータイゼーション」として位置づける試み(スポータイゼーションとは何か―スポーツの誕生からグローバル化へ;スポーツにおける興奮の探求―ルールの制定と暴力の抑制;近代スポーツの原理とスポータイゼーション―フィギュレーション社会学の理論的射程)
第2章 軟式スポーツの現状と課題―スポーツ用具が持つ文化的意味の考察(軟式スポーツを統括する中央競技団体の現状―多様性と階層化をめぐる「闘争のアリーナ」;軟式スポーツの競技人口の推移と学校教育;軟式スポーツのイメージ)
第3章 軟式スポーツの文化はいかにして作られたのか―スポーツ用具を取り巻く状況と歴史(軟式ボール誕生小史―軟式スポーツの「出発点」;戦後日本のスポーツと軟式野球;軟式スポーツの発展を「スポーツタイゼーション」として読む)
第4章 スポーツ用具とスポーツの「おもしろさ」の関係―スポーツにおける「興奮の探求」に着目して(スポーツ用具と技術の分類―スポーツ手段とスポーツ技術の議論を導きに;テクノロジーがスポーツに与えた影響;現代のスポーツと用具の関係)
第5章 軟式スポーツの今―Baseball5という「オルタナティブ」なスポーツ文化(スポーツの都市化とアーバンスポーツの登場―持続可能なオリンピックムーブメントに向けた競技の入れ替えの正当化;Baseball5とは何か?―ベースボール型競技のアーバンスポーツ化;アーバンスポーツと「興奮の探求」―Baseball5の特性)

著者等紹介

三谷舜[ミタニシュン]
1994年鳥取市生まれ、その後大阪府東大阪市にて育つ。2021年より中京大学スポーツ科学部任期制講師。2023年立命館大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士課程後期課程修了、博士(社会学)。専門はスポーツ社会学、スポーツ文化論。特に、スポーツ用具とスポーツの変容の関連について研究している。また、ソフトボールの指導者としても活動し、2023年U23男子ワールドカップに日本代表総務スタッフとして帯同し準優勝、2023年から大学男子選抜チームのアシスタントコーチも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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manabukimoto

2
軟式野球、ソフトテニス。中高の部活で聞くこれらの名称「軟式」は、「硬式」の初心者、廉価版というイメージだった。 Norbert Eliasの「スポータイゼーション」「興奮の探求」の二つに概念を使い、スポーツの社会的意味を考察する。暴力的なものから遠ざかった市民が、興奮の探求の場としてスポーツが使われ始める。ルールによる暴力の抑制と、勝ち負けを超えた緊張状態の拮抗がもたらす持続的な興奮。 そしてすぽーつの主体となりうる「軟式」スポーツプレイヤー達、 軟式に思いを馳せる160ページ。 福井県立図書館蔵書2025/05/06

Go Extreme

1
理論的視点:エリアス スポータイゼーション理論 文明化過程における「興奮の探求」 軟式ボールの特性: 安全 安価 大衆的 導入容易 学校体育 生涯スポーツで普及 歴史的展開:日本独自の発明 戦前の萌芽 戦後の行政奨励 産業界の思惑で普及 大衆化と高度化両立 硬式との関係:スターターゲーム視点への疑問 独自の価値 文化的ポテンシャル 現代的意義:テクノロジー進化の中での「おもしろさ」提供 ポスト・スポーツ視点 スポーツ権担保の可能性 結論:軟式スポーツは日本独自の文化 受容 変容の過程示す 重要研究対象2025/04/18

-

0
文章が下手。2025/06/17

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