出版社内容情報
19世紀後半にイギリスに割譲され、その後アジアと欧州をつなぐ貿易・金融拠点として、特異な発展を遂げ、1997年ついに中国に主権が返還されたのちは、一国二制度の歴史を刻んできた香港。本書は、独自のコロニアルな景観を形成した香港・マカオの建築物や都市景観を写した古写真と、同じ場所で撮り下ろしたごく最近の写真を比較することで、その変遷を視覚的に検証し鑑賞できる、大判写真資料である。原書は2016年出版。
内容説明
“東洋の伯林”とも呼ばれた旧英領特別行政区の昔と今。イギリス植民地下の香港とマカオの地物・景観を写した19世紀末から1960年代までの古写真と、同様の構図で撮り下ろした最近の写真を比較することで、その劇的な変化を視覚的に検証し鑑賞できる、大判写真資料。
目次
香港中環
水坑口街
ヴィクトリアハーバーの景観
ペダーストリート
スターフェリーピア
HMSタマール/中央政府複合施設
九龍から眺めるヴィクトリアハーバー
ハリウッドロード
文武廟
キャットストリート〔ほか〕
著者等紹介
グリルズ,ヴォーン[グリルズ,ヴォーン] [Grylls,Vaughan]
写真家、作家、アーティスト。マサチューセッツ州ウィリアムズ大学からトラベルスカラシップを得て、1986年に中国とチベットをはじめて旅して以来の熱烈な香港ファン。グリルズの写真作品はフォトグラファーズギャラリー、ホワイトチャペルアートギャラリー、アルノルフィニ等、イギリス各所の名だたるギャラリーに展示されている。国立メディア博物館、コンテンポラリーアートソサエティ、ローハンプトン大学、マサチューセッツ州ウィリアムズ大学、アーツカウンシルウェールズ、大英博物館等、数多くの公的なコレクションにも名を連ねている。2005年にはアート&デザインを専門としたUCA芸術大学のカンタベリー、エプソン、ファーナム、ロチェスターの各キャンパスを設立。本書「今昔」シリーズの上海編の著者でもある
国枝成美[クニエダナルミ]
1971年東京生まれ。東京大学教養学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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