出版社内容情報
古代からネット早期までの暗号の歴史的展開やトピックスを網羅的に解説した、読んで楽しく、調べて使える大事典。暗号クイズ付。
ある言葉を別の言葉で置き換える<コード>と、文字を別の文字で置き換える<サイファ>。これら暗号学の二大分野を古代エジプトからインターネット初期まで網羅的に解説した、類のない読む入門事典。暗号の変遷を豊富なエピソードと共に追いながら、世界史を動かしてきた様々な暗号の作り方と解き方も詳説。ミステリーや戦史が好きな文系の方でも十分使えて楽しめる米国のロングセラーを完訳。人名辞典、暗号クイズ、用語一覧付。
内容説明
古代エジプトからインターネット黎明期までの暗号史とさまざまな暗号の作成法および解読法を一冊に凝縮。
目次
0章 暗号学―ヒエログリフからインターネットまで
1章 サイファ
2章 コード
3章 信号
4章 ステガノグラフィ
5章 文字と言語
6章 人名辞典
7章 問題と解答
8章 付論
9章 用語集
著者等紹介
リクソン,フレッド・B.[リクソン,フレッドB.] [Wrixon,Fred B.]
軍事史、スパイ史の大家。個人情報はほとんど不明。2013年現在、米国オハイオ・リヴァー・ヴァリー在住
松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家。1963年大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
14
あとがきでこれはまさに事典だ!的なことを訳者が書いているのだが、体裁はやはり事典ではない。読み物。暗号解読に関する(特に軍事的な)歴史を辿りつつサイファ、コード、ステガノグラフの3つを軸に概ね時系列を辿る感じなので、普通に読め!という感じ(笑)。1998年の原書なので、RSAその後の話やらは正直以下略。暗号解読と未解読文字史料の関連で言語コーナーもあったりする。でだ、訳がアレ(笑)。2014/03/28
作楽
6
面白い~~!ついついページをめくってしまいました。7章の問題、ちゃんと解いてみようかな~(笑)円盤とかを使うのがちょっと手間だけど。かなり分厚いですが、さくっと読めます。スパイもののとき、この知識が役に立つかも?2016/10/13
はすのこ
4
面白いです。私のレビューからは伝わりませんが、非常に分厚いです。暗号の歴史、分類が記載されています。7章のキチガイ感が好きです。次の暗号を解読せよには思わず笑いますね。2016/02/11
ふう
3
文字を別の文字に置き換える「サイファ」、ある言葉を別の言葉に置き換える「コード」、そしてメッセージの存在そのものを隠す「ステガノグラフィ」という暗号学の三大分野を軸に、暗号史や人物辞典に用語集、おまけに暗号問題(解答付き)までついたボリュームたっぷりの一冊。これで4500円は安い(なのでちょいちょいある誤植も許そう) 「密室」がミステリーなら「暗号」はサスペンスって感じかしら。ちょっと優雅でロマンチックな響き。ちなみにフランシスベーコンの2文字式とブライユ点字法はマジで使えるなと思ったw2014/03/02
roughfractus02
2
インターネット初期までの古典的暗号を扱う本書だが、各エピソードでの暗号解読の歴史概説の後に、辞典として解読すべき暗号の手法の紹介(第1章「転置式サイファ」の詳細な記述)、暗号機械、通信手段の歴史的変容、諜報以外での古代の未解読言語等の解読にも多くのページを割いている。メッセージ解読を不能にする手法提供としてのクリプトグラフィ以上にその存在自体を隠蔽するステガノグラフィに重点を置き、現在のマルチメディア情報ハイディングを視野に入れているのが特徴的だ。コーディングについては第7章の問題に取り組むと体感できる。2017/12/09
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