出版社内容情報
【内容紹介】
「この粘土板はまだ解読されていないとおっしゃるのですね?」。1936年、考古学が大好きな14歳の少年ヴェントリスは、クレタ文明の発掘者・老エヴァンズにそう尋ねた。1900年にエヴァンズが発掘した古代文字は、以来多くの言語学者の挑戦をしりぞけ続けてきていた。その後、建築家となり、独学で研究を進めたアマチュア言語学者はついに解読に成功するが、1956年、34歳でこの世を去る。本書では早熟の天才の一生と解読の実際を詳述した。
【関連書籍】
『線文字Bの解読』(J.チャドウィック著、みすず書房、ISBN:4622050153)
『線文字B(大英博物館双書)』(J.チャドウィック著、学芸書林、ISBN:4875170130)
【著者略歴】
アンドルー・ロビンソン(Andrew Robinson)
イートン校キングズスカラー奨学生。同校のギリシア語文法校長賞を受賞。オックスフォード大学とロンドン大学東洋アフリカ研究所より学位を受ける。現在はタイムズ紙ハイヤー・エデュケーション・サプルメント(教育関連特集版)の文学部編集主幹。古代文字、地球環境に関する著書があり、The Shape of the World: The Mapping and Discovery of Ehe earth はテレビの連続特集番組となって全世界で放映された。
【訳者略歴】
片山陽子(かたやまようこ)
御茶の水女子大学文教育学部卒。翻訳家。主な訳書にE・ウィナー『才能を開花させる子供たち』(日本放送出版協会)、J・キーオ『マインド・パワー』(春秋社)、J・ロビンソン『愛を長続きさせる魔法の法則』(PHP研究所)、A・クライン『笑いの治癒力』(創元社)などがある。
内容説明
ヨーロッパ最古の文字を解読するという20世紀最大の偉業を成し遂げた男は大学も出ていない古典言語学には素人の建築家だった。
目次
第1章 異色の人
第2章 大戦を迎えて
第3章 建築家への歩み
第4章 建築と解読のはざまで
第5章 ミノアの迷宮へ
第6章 突破
第7章 『ミュケナイ時代ギリシア語の記録文書』
第8章 成功と悲劇
著者等紹介
ロビンソン,アンドルー[ロビンソン,アンドルー][Robinson,Andrew]
イートン校キングズスカラー奨学生。同校のギリシア語文法校長賞を受賞。オックスフォード大学とロンドン大学東洋アフリカ研究所より学位を受ける。現在はタイムズ紙ハイヤー・エデュケーション・サプルメント(教育関連特集版)の文学部編集主幹
片山陽子[カタヤマヨウコ]
御茶の水女子大学教育学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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