内容説明
独ソ両国が、それぞれの盟友を裏切って締結した「不可侵協定」は、第二次世界大戦の導火線となり、その後の現代史の歩みを悲惨なものにした。“ソ連崩壊”や“東欧動乱”は、その50年後の総決算であったともいえる。自由と正義を信じて反ファシズム運動に携わってきた人々に与えた衝撃―。驚愕と幻滅と憤怒はいかばかりであったろうか?ここに現代史の非情な荒波に翻弄された同時代人の赤裸々な証言を公開する。
目次
第1章 モスクワでの握手―最高指導部における秘密保持と驚愕
第2章 不可侵協定とソ連の人々
第3章 反ファシズム運動への衝撃波(ドイツの反ファシズム地下組織、監獄、強制収容所、亡命者;協定とフランス在住の反ファシスト達;独ソ不可侵協定が他の国々の反ファシストに与えた影響)
第4章 ヒットラー=スターリン協定と共産主義的知識人の転向
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- 近代建築史の陰に 〈上〉