出版社内容情報
【解説】
二つの世界大戦の影響をこうむり,ヨーロッパの多くの王たちが姿を消した。民族国家もまた王たちとともに翻弄された。王と王族の生と死を,歴史の流れのなかで描く。
目次
序章 青い血―欧州王家の系譜
第1章 革命に消えたロマノフ王家
第2章 ハプスブルク栄光の歴史に終焉
第3章 ホーエンツォレルンの敗退
第4章 ベネルックス・北欧に生き残った君主制
第5章 独裁者に迎合したイタリアとスペインの国王
第6章 バルカンのファシスト王
終章 「王の永遠ならんことを」―君主制は生きつづけるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
4
半分読んでイヤになったので終了。 訳文が合わないのか、読みづらく感じる。 また、気が変わったら読み直すことにしよう。2022/11/10
麺
2
近現代、特に二度の世界大戦においてヨーロッパの各王朝がどのように消えていったか(あるいは、どう生きながらえたか)を書いた本。面白い本ではあったが、各エピソードの出典は掲載されていないので、あくまでもエンタメとして捉えるべきか。(なぜか「ヴィルヘルム2世はノルウェーの寒々しいフィヨルドを嫌っていた」という事実と真逆の記述があるのが気になった。皇帝は毎年寵臣と北欧へ旅行に出かけている。)日本で売られている王室本といえば王室ファン向けの読み物が多いので、君主制に懐疑的なスタイルの本著は新鮮だった。2021/08/16
富士さん
2
ワタシがはじめてお金を出して買った歴史関係の本のなかの一冊。このころ王家ものにハマってたんですね。再読。そんなに示唆に富むものでもなく、参考文献表もなく、著者もこの手の専門とは言えないようで、ちょっとした歴史読み物といった感です。しかし、ロシア、ドイツ、オーストリアみたいなメジャーなところはともかく、王様の影の薄いイタリアや、主題として取り上げられることの少ないベルギーやイメージの偏りがちなルーマニアなども世界史的な王家と同じように触れられているのが好きで、何だか無碍にできない一冊です。2014/08/10
ネオ
1
二つの大戦によってヨーロッパの諸王朝が倒れていくさまを描いた本。未曾有の大戦争の流れに巻き込まれ為す術なく消えていった彼らもまた、戦争の犠牲者なのだろう。2012/01/30