出版社内容情報
【解説】
千年紀を越えた今、急速な情報化の進展、競争原理の徹底化、文化・価値観の多様化が進むなかで、かつては社会的規範として、また個人の生活信条の根幹とされた「宗教」が変容を遂げようとしている。本書は、IT化あるいはインターネットと宗教、「救い」に対する「癒し」の普及、洗脳またはマインド・コントロール、宗教的無党派層(人間至上の宗教)の台頭、宗教カリスマ概念の分散変化などをキーワードとして、現代宗教の動向と変容を読み解く。
内容説明
「心」「不安」そして「IT」の時代に宗教はいかなる姿を現しているのか。その姿に多様な角度から迫った論文集。
目次
第1部 「心の時代」の宗教(鎮めなき時代の「鎮め」;祭りの復権と村の再生―師走祭りと百済の里づくりをめぐって;宗教的無党派層の時代―浮上する「人間至上」の宗教)
第2部 「情報化時代」の宗教(インターネット時代の宗教;IT化された宗教実践―ある金光教教師の挑戦)
第3部 「不安の時代」の宗教(癒しを求める人々;洗脳、マインド・コントロールの神話;宗教組織におけるカリスマの制度化と宗教運動―日本の新宗教を中心に)