出版社内容情報
【新装復刊】
ひき蛙はなぜ王女になるのか、呪いは何を意味するのか――ユング派の分析家であり、童話、神話の深層心理学的研究における第一人者である著者が、グリム童話や北欧民話などをテキストに、おとぎ話に表れる無意識の問題への考察やモティーフの持つ意味を解釈する。
心理治療やカウンセリングの専門家はもちろん、おとぎ話や児童文学に関心のある人へ。
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私たちは、おとなになるためにたくさんの「子どもっぽさ」を切り捨ててきたのですが、実は捨てたはずのものの中に、「子どもっぽさ」というだけではすまされないもの、たとえばみずみずしい世界との一体感などが含まれていたかもしれません。それはいわば、人間存在のいちばん深いところにつねにありつづけるものということができるでしょう。(訳者まえがきより)
内容説明
ひき蛙はなぜ王女になるのか。ユング派心理学者によるおとぎ話の考察。グリム童話や北欧民話などをテキストに、おとぎ話に表れる無意識の問題を取り上げ、モティーフの持つ意味を解釈する。
目次
第1部(おとぎ話の理論;おとぎ話、神話および元型的物語;心理学的解釈の方法 ほか)
第2部(おとぎ話における影、アニマ、アニムス)
第3部(より深い研究のための文献;質問と答え)
著者等紹介
フォン・フランツ,M‐L.[フォンフランツ,ML.] [von Franz,Marie‐Louise]
1915年、ミュンヘン生まれ。ユング派の著名な分析家。チューリッヒ大学で古典文献学を学び、博士号を取得。晩年のユングの共同研究者。童話、神話の深層心理学的研究における第一人者
氏原寛[ウジハラヒロシ]
1929年、大阪生まれ。臨床心理士。京都大学文学部卒業。大阪外国語大学教授、大阪市立大学教授、四天王寺国際仏教大学教授、椙山女学園大学教授、帝塚山学院大学大学院人間科学研究科教授を経て、帝塚山学院大学大学院心理教育相談センター長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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