出版社内容情報
ユングが提唱した後期思想の中でも、今なお大変関心の高い共時性原理。本書はユングと共同研究した体験をもつ著者が、ユング自身の理論の生い立ちをたどりつつ、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致現象)への理解をより深めるために著した重要な一冊。易経、道教からライプニッツ、アインシュタインまで、広い視野から詳細に考察する。巻末には、本書をより平易に理解するために、共訳者・河合隼雄氏による解説を付した。
内容説明
シンクロニシティを理解するための重要な書、待望の新装復刊。ユングの後期思想の中でも関心の高い共時性原理(シンクロニシティ)について、ユングと共同研究した著者が、易経、道教からライプニッツ、アインシュタインまで、広い視野から考察する。巻末に河合隼雄氏の解説を付す。
目次
1 多重的宇宙の解釈―ユングとティヤール・ド・シャルダン
2 共時性と科学と秘教
3 ユングと易をたてたこと―個人的経験
4 共時性の基礎
5 因果律と目的論を越えて
6 ライプニッツと道
7 元型と時間の様式化
8 超心理的事象の共時的基礎
9 共時性の働き
10 アインシュタインとより広い見解
11 共時性から超因果性へ
著者等紹介
プロゴフ,イラ[プロゴフ,イラ] [Progoff,Ira]
1921年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。ニューヨーク市の社会学研究所で学位を取り、1952~59年の間、深層心理学的、社会学的研究に従事。この間にスイスでユングと共同研究を行なう。アメリカ・ドリュー大学大学院深層心理学研究所の所長として活躍。1998年逝去
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年、兵庫県生まれ。1952年、京都大学理学部卒業。1965年、日本初のユング派分析家資格を取得。京都大学教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。2007年逝去
河合幹雄[カワイミキオ]
1960年、奈良県生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。パリ第2大学留学。桐蔭横浜大学法学研究科教授・桐蔭学園理事、公益財団法人矯正協会評議員、全国篤志面接委員連盟評議員、一般財団法人河合隼雄財団評議員を歴任。2023年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Syujin Yukido
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