出版社内容情報
うつ病による休職者の増加に伴い社会復帰のための心理的支援が求められるようになり、現在ではグループ介入も数多く行われている。本書では「異質性」という分析心理学の概念に着目し、グループサイコセラピーにおいて、自分にとって異質なものと出会い、関わることが、復職支援においていかなる意義を持つのか、個人療法・グループサイコセラピーの事例および参加者へのインタビュー調査を通じ、多角的な視点でその可能性に迫る。
目次
第1章 序論―本論の背景と目的
第2章 分析心理学における異質性について
第3章 復職を目指す男性との夢を用いた治療過程―事例研究1
第4章 復職支援における研究の動向―集団介入に焦点を当てて
第5章 青年期休職者の事例―事例研究2
第6章 異質性の高いメンバーのいるグループの事例―事例研究3
第7章 復職支援のためのグループセラピー―参加者へのインタビュー調査
第8章 総合考察
第9章 要約
著者等紹介
長堀加奈子[ナガホリカナコ]
1983年、東京都生まれ。2016年、上智大学大学院総合人間科学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、上智大学総合人間科学部心理学科特任助教。博士(心理学)。臨床心理士。公認心理師。専門は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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