出版社内容情報
精神療法とフォーカシングで著名な二人の専門家が、自身の臨床をめぐって対談。技法や知識の習得ばかりを重視する心理臨床の世界に疑問を投げかけ、「一人の人間」として患者に向き合うことの重要性を縦横無尽に語り合う。
「『真っすぐに治る』ということはあり得ない」「教師とか一般の人と違って、僕たちには『何でもあり』で善悪はないんです」「知っていることは全部いったん空(から)にして、その空の中で聞いていると、どうしてかわらないけれど、こちら側に響いてくるものがある」など、長い臨床経験と専門性に裏打ちされた言葉の数々は、心理職に携わっている者、これから心理職を志す者に深い示唆を与えてくれる。
内容説明
精神療法とフォーカシングで著名な二人の専門家が、自身の臨床をめぐって対談。「一人の人間」として患者に向き合うことの重要性を縦横無尽に語り合う。
目次
1 心理臨床面接の基本的命題
2 治療論と症状論
3 面接初期の配慮
4 診断と見立てについて
5 「良くなる」ということ
6 常識への疑問といくつかの技法
7 説明すること
8 過敏性という本質病
9 面接における意味と無意味の反比例
10 自殺予防について
著者等紹介
増井武士[マスイタケシ]
1945年生まれ。九州大学教育学部大学院博士課程修了。産業医科大学医学部准教授(教育学博士)、同大学病院精神・神経科および産業医実務研修センターを併任。日本心理臨床学会常任理事、同学会倫理委員長などを経て同学会編集委員、同学会理事などを歴任。九州産業大学国際文化学部教授を経て、東亜大学大学院客員教授
池見陽[イケミアキラ]
1957年生まれ。ボストン大学文学部卒、シカゴ大学大学院社会科学研究科修了、医学博士(産業医科大学)。産業医科大学講師、神戸女学院大学教授などを経て、関西大学大学院心理学研究科教授。日本フォーカシング協会事務局長、同会長、第二一回フォーカシング国際会議実行委員長、第一回アジア・フォーカシング国際会議大会会長などを歴任。日本人間性心理学会常任理事ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qualia
わくい
読書を習慣化したい人
-
- 電子書籍
- 死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボ…
-
- 和書
- ネット証券取引 日経文庫