出版社内容情報
私たちはストレスに満ちた世界に生きている。現代は、いかにしてストレスの時代となったのか。本書は、ウォルター・キャノンやハンス・セリエらの生物学的研究からリチャード・ラザルスをはじめとする心理学的研究まで、ストレスの科学的研究の発展の歴史を社会・文化的な文脈に位置づけながら明らかにする。現代を象徴する経験であり言説であるストレスというハイブリッドな現象を総合的な視点から描き出す他に類を見ない大著。
内容説明
現代はいかにしてストレスの時代となったのか。ウォルター・キャノンやハンス・セリエらの生物学的研究からリチャード・ラザルスをはじめとする心理学的研究まで、ストレスの科学的研究の発展の歴史を社会・文化的な文脈に位置づけながら明らかにする。現代を象徴する経験であり言説であるストレスというハイブリッドな現象を総合的な視点から描き出す他に類を見ない大著。
目次
プロローグ ストレスの時代
第1章 現代のショック
第2章 適応と病気
第3章 生命の生化学
第4章 ストレスの大聖堂
第5章 ストレスへの対処
第6章 幸福感の追求
エピローグ 安定性の探求
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
於千代
1
ストレス研究の歴史について、医学史の専門家がまとめた一冊。 参考文献リストだけで40ページに及ぶ大著であり、医学の知識がない自分は読み飛ばしてしまった部分も多々ある。 最後の監訳者あとがきでは一般読者向けの読み方が示されており、それに従えばより読みやすかったかもしれない。特に印象に残ったのは、研究者のセリエがタバコ業界から資金援助を受け、「喫煙は「気晴らし」に有効」とする覚書を業界の弁護士と交わしていたこと。以前読んだ『100%合法だが、健康によくない商品の売り方』との繋がりを感じた。2025/03/16
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