出版社内容情報
脳、行動、免疫系の相互関係について、精神医学、神経学、大脳生理学、免疫学などの知見をベースに研究する精神神経免疫学(PNI)。若きパイオニアとして知られた著者が数多くの具体的なデータや症例を示しながら、心が体に与える影響を科学的に検証した。瞑想や自律訓練法などのトレーニングの効用について検討し、それまでの医学にはない身体機能に関する新たな視点を取り入れ、全人的医療への道筋を示した歴史的研究報告。
〔原書の序文より〕
「本書は人間の治癒系の原理をもっとも明確に、もっとも完璧に説明したものであり、さらに、感情や心構え――否定的なものであれ、肯定的なものであれ――が病気の治癒や健康にどのような影響を与えるかを科学的に立証した労作なのである」
ノーマン・カズンズ〈米国のジャーナリスト・作家〉
内容説明
精神神経免疫学(PNI)研究のパイオニアとして知られる著者が、数多くの具体的なデータや症例を示しながら、「心」が「体」に与える影響を科学的に解明。瞑想、自律訓練法などのトレーニングの効用について検討し、全人的医療への道筋を示した労作。
目次
1章 医の原点へのタイムトラベル
2章 ゆるぎない防御システム―免疫系
3章 脳と免疫系のハーモニー
4章 石神博士のメッセージ
5章 ストレスに負けないこころ
6章 自らに襲いかかる免疫系―自己免疫疾患
7章 混乱する免疫系―花粉症からエイズまで
8章 がん性格の発見
9章 「内なる治癒力」の探究
10章 ニューメディスンと「希望の生物学」
著者等紹介
ロック,スティーヴン[ロック,スティーヴン] [Locke,Steven E.]
医学博士。ハーバード大学医学校精神科助教授。ボストンにあるベス・イスラエル病院の精神科情報学部門の部長と医療コンピュータ・センターの所長、ハーバード・ピルグリム・ヘルスケアセンターの行動医学部門の責任者を兼務
コリガン,ダグラス[コリガン,ダグラス] [Colligan,Douglas]
元『オムニ』誌編集委員。多くの有力雑誌に科学記事を寄稿
池見酉次郎[イケミユウジロウ]
福岡県生まれ。九州大学医学部卒。1961年、九州大学に心身医学研究施設(後の心療内科)を創設して教授に就任。九州大学名誉教授(内科、心身医学)、北九州市立小倉病院名誉院長、日本心身医学会名誉理事長、国際心身医学会前理事長、日本自律訓練学会名誉理事長、自律訓練法国際委員会前委員長、日本交流分析学会名誉理事長等を歴任。1999年死去
田中彰[タナカアキラ]
翻訳家。1952年北海道生まれ。塾教師、派遣労働者、植木屋、介護ヘルパー、警備員にも就労
堀雅明[ホリマサアキ]
1956年東京生まれ。昭和大学医学部卒。ほりクリニック院長(大田区)。耳鼻咽喉科専門医。アントロポゾフィー医学(国際)認定医。日本アントロポゾフィー医学のための医師会役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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