出版社内容情報
ユングと研究を共にし、ユング研究所の初代所長を務めた著者が、長年の臨床経験をもとにユング心理学を一層発展させた。本書は「~の夢を見ると、~である」といった夢の象徴について紋切型の解答を与えるものではない。内的世界だけでなく外的現実にも目を向け、生理学的研究も含め夢に関する極めて包括的なアプローチを示す。東西の古代の夢理論や夢の劇的な構造、夢分析の実際例に至るまで、夢を考察。
内容説明
ユングの高弟であるC.A.マイヤーが長年の臨床経験をもとに夢を考察。東西の古代の夢理論や夢の劇的な構造、夢分析の実際例まで網羅。内的世界にとどまらず生理学的研究も含めた包括的なアプローチを行い、ユング心理学を一層発展させた夢分析の必読文献。
目次
第1章 方法論への原則的なこと
第2章 夢研究の方法(合理的方法;拡充法;実験的方法 ほか)
第3章 昔の夢理論(エジプトと旧約聖書;インドの夢理論;古代ギリシアにおける夢 ほか)
第4章 C.G.ユングのコンプレックス心理学における夢(コンプレックス理論と夢;夢の劇的構造;客観的段階と主観的段階での解釈 ほか)
第5章 夢の分析の技術(ある夢シリーズからの例)
エピローグ
著者等紹介
マイヤー,C.A.[マイヤー,C.A.]
1905年、スイスのシャッフハウゼンに生まれ、チューリッヒ大学に学び、1929年医学博士。1930年から1936年までチューリッヒ大学付属ブルクヘルツリ精神病院に勤務した後、個人開業。ユングと最初から研究を共にし、1948年にユング研究所が設立されたときに初代所長に就任し、1957年まで務める。1961年教授。分析心理学会の長老として活躍していたが、1995年死去
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年、兵庫県に生まれる。1952年、京都大学理学部卒業。京都大学教授。1965年、ユング派分析家の資格を取得。国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。2007年死去
河合俊雄[カワイトシオ]
1957年、奈良県に生まれる。1980年、京都大学教育学部卒業。1982年、同大学院臨床心理学修士課程修了。1987年、チューリッヒ大学PhD(心理学)、1990年、ユング派分析家の資格を取得。現在、京都大学こころの未来研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。