トラウマへの認知処理療法―治療者のための包括手引き

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トラウマへの認知処理療法―治療者のための包括手引き

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  • サイズ B5判/ページ数 295p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784422117003
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C3011

内容説明

災害、事故、虐待、犯罪、DV etc.悲惨な体験をし苦しんでいる人たちのためにわれわれができること。トラウマ処理のための基本的な考え方から実施の仕方まで、具体的かつ丁寧に紹介した実践家のための書。

目次

第1部 心的外傷後ストレス障害と認知処理療法の背景(認知処理療法の起源;CPTの研究)
第2部 臨床実践のための準備(治療開始前に考慮すること;CPTの実施に備える)
第3部 CPTマニュアル(PTSDとCPTの概要:セッション1;スタックポイントを見つける:セッション2・3 ほか)
第4部 さまざまな実施法と特に考慮すること(さまざまなCPT―筆記ありのCPT、回数変動型のCPT、急性ストレス障害へのCPT;集団CPTと性的虐待へのCPT ほか)

著者等紹介

リーシック,パトリシア・A.[リーシック,パトリシアA.] [Resick,Patricia A.]
デューク大学精神医学・行動科学教授。ミズーリ・セントルイス大学にトラウマ回復センターを創設し寄付講座教授を務める。1988年に認知処理療法(CPT)を開発。国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)および米国行動認知療法学会(ABCT)の理事長を歴任。PTSD領域における卓越した科学業績に対してISTSSからロバート・S・ローファー記念賞を、さらに退役軍人局心理学者リーダー会からリーダーシップ賞を、ABCTから教育と訓練における卓越した貢献を表彰する賞を、米国心理学会第56分科会(トラウマ心理学)から特別功労賞を受賞

マンソン,キャンディス・M.[マンソン,キャンディスM.] [Monson,Candice M.]
カナダ、オンタリオ州トロントのライアーソン大学心理学教授。米国およびカナダ心理学会特別会員。カナダ心理学会から年間トラウマ心理学者賞を、国際トラウマティックストレス学会から卓越指導者賞を、専門心理学プログラムのためのカナダ評議会から優秀学術訓練賞を受賞。トラウマの悪化における対人関係要因の研究や、認知処理療法や認知行動合同療法といったPTSD治療の開発・検証・普及で著名

チャード,キャスリーン・M.[チャード,キャスリーンM.] [Chard,Kathleen M.]
シンシナティ退役軍人局(VA)医療センター研究室准主任、シンシナティ大学精神医学・行動神経科学教授。退役軍人局における認知処理療法の推進局長として、米国全土のVAにおける臨床家に対するCPTの普及を監督。トラウマティック・ストレス誌の共同編集者、国際トラウマティック・ストレス学会役員。VAから卓越した臨床技術に対してマーク・ウォルコット賞を、米軍慰問団から軍医療におけるヒーロー賞を受賞。一般市民や退役軍人に対するエビデンスベースド治療の普及と臨床応用に関する研究で広く知られる。性的虐待に対するCPTのマニュアルを執筆

伊藤正哉[イトウマサヤ]
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター研修指導部研修普及室長。筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻発達臨床心理学分野博士課程、ヨーク大学心理学部心理療法研究センター客員研究員、コロンビア大学社会福祉学部客員研究員、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所成人精神保健研究部、日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、現職。博士(心理学)。臨床心理士

堀越勝[ホリコシマサル]
国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長。米国のバイオラ大学で臨床心理学博士を取得、マサチューセッツ州のクリニカルサイコロジストのライセンスを取得。ハーバード大学医学部精神科においてポストドクおよび上席研究員として、ケンブリッジ病院の行動医学プログラム、マサチューセッツ総合病院・マクレーン病院の強迫性障害研究所、サイバーメディシン研究所などで臨床と研究を行う。2001年に帰国し、筑波大学大学院人間総合科学研究科(講師)、駿河台大学心理学部(教授)を経て現職。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

思いがけない事故や犯罪、災害との遭遇、また虐待やDVなどによるトラウマティックな体験で苦しむ人たちが、おびただしい数存在する。しかし、わが国にはトラウマやPTSD 患者を治療する医療資源がまだまだ不十分であり、科学的根拠に基づくケアはさらに少ない。

患者には、過ぎ去ったはずの出来事が、今まさに起こっていることのように再体験され、それによって苦しめられつづけるのがPTSDの症状である。患者は、トラウマに関連する場所や刺激を回避するため、生活が非常に制限される。さらに、意識上でも身体上でも、危険に対する最大限の警戒態勢を保っているため、つねに緊張し、覚醒亢進し、目の前の物事に集中するのが困難になる。

本書は、エビデンスの認められている認知行動療法の一種であり、トラウマ・PTSDの対応に特化した心理療法「認知処理療法(CPT)」についての本邦初の包括的な手引き書である。 その基本的な考え方から、実施の仕方まで、じつに丁寧かつ詳細に解説されている。

第Ⅰ部では治療法成立の起源から研究の状況を概観、第Ⅱ部では臨床実践のための準備を説明。第Ⅲ部では、12回のセッションそれぞれの目標と手順を述べた後、すぐに使えるシートや具体的な配布資料、その記入例などと共に具体的な進め方を詳細に解説し、ふり返りや話し合いを経て、伝えるべきことや練習課題を示す。最後の第Ⅳ部では、応用ともいえるCPTのさまざまな領域での適応について紹介している。

 国際的な診療ガイドラインによれば、PTSDに対する第一治療選択はトラウマに焦点化された認知行動療法、なかでも、持続エクスポージャー療法と認知処理療法が、もっともエビデンスの強い治療法であるといえ、その有効性や安全性は薬物療法に匹敵する。

本書の公刊は、トラウマ治療が立ち後れていると言われている日本の臨床現場に、強力な医療資源を提供することになるだろう。