心理療法の未来―その自己展開と終焉について

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心理療法の未来―その自己展開と終焉について

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422116709
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C1011

出版社内容情報

「近代の意識」と不可分に結びついて始まった心理療法は、ポストモダンの時代を迎え、もはや成立しがたい状況に直面している。現代の精神病理を代表する解離性障害や発達障害は心理療法をどう変えたのか。現代の意識の特徴である「サイコロジカル・インフラの消失」とはどのような事態か。人類の精神史において心理療法というプロジェクトがどのように展開してきたのか、そのプロセスを解き明かし、今日の在り方を根底から問う。

内容説明

終焉の時はすでに始まっている。現代の精神病理を代表する「解離性障害」や「発達障害」は心理療法をどう変えたのか?現代の意識の特徴である「サイコロジカル・インフラの消失」とはどのような事態か?人類の精神史において心理療法というプロジェクトがどのように展開してきたのか。そのプロセスを解き明かし、今日の心理療法の在り方を根底から問う。ここがロドス島だ、ここで跳べ!

目次

今日の心理療法の在り方
第1部 心理療法と「近代」―ユングの三つの夢を通して(神話的世界へのイニシエーション―ファルスの夢;「近代の意識」の本質―影入道の夢;神話的世界の埋葬―家の夢)
第2部 心理療法における「近代」と「前近代」(心理療法の始まりと「意味の病」;心理療法と錬金術の論理;心理療法の本性としての“非治療性”)
第3部 心理療法と「現代の意識」(心理現象としての解離;発達障害は心理療法をどう変えたのか?;ユビキタスな自己意識とその心理療法)
心理療法の終焉
心理療法家に求められるもの―カフカの『掟の門』をめぐって

著者等紹介

田中康裕[タナカヤスヒロ]
1963年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)、ユング派分析家、臨床心理士。現在、京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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素人

3
ユング派精神分析の立場から、心理療法の歴史と今後の展望について述べた本。神経症の治療から出発した心理療法は元来、他者を欠いたまま自己に回帰し続ける近代的な自己意識を対象としていた。一方、解離や発達障害が問題となる現代人の心においては自己と他者が未分化なまま断絶しており、それゆえ心理療法はある種の行き止まりにあると説く。発達障害と心理療法の関わりについて述べた第8章が特に興味深かった。同章で記述される発達障害者の心的世界は実感を伴って理解できたし、環境調整による「適応」以外の可能性が示唆されていて新鮮だった2021/05/29

清水聖

0
今これを読めたことは、本当に幸せだったと思いますっ。 自分で自分を褒めたいと思いますっ。 「心理学よりも心理学な心理学ではない心理学」とか、 「心理療法よりも心理療法な心理療法ではない心理療法」とか。 そんなのを考えていく必要があるんだろうな…2019/07/09

しょうゆ

0
タイトルからものすごい悲観的な内容を想像したが、著者のたゆまぬ心理療法への実践とユングへの理解によって到達した21世紀の現在の心理療法の在り方を再構成するような作品であった。力強い筆致もさることながら、ユングやギーゲリッヒの言葉の切り取り方が秀逸であり、この作品を通して改めて、現代におけるユングの意義が見いだされたように思われた。2018/06/18

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