出版社内容情報
本書の第1版は刊行後、すでに世界で100万部以上の実売を誇るベストセラーとなっている。初版から20年近くの間に認知療法の適用範囲も広がり、さまざまな分野で活用されるようになっている。本書では、そうした臨床上の発展の成果をもとに、新たに不安に対する内容を充実、マインドフルネス、受容、赦し、感謝、ポジティブ心理学などの新しい取り組みについても加筆。研修医向けの実践的な教材のみならず、専門教材としても優れた内容になっている。
内容説明
この本がお教えする方略やスキルは、うつ、不安、怒り、パニック、嫉妬、罪悪感、恥といった、人間の気持ちに関わる問題の解決に有効であるばかりでなく、人間関係の問題や、ストレスへの対処、自尊心の向上、不安の軽減、自信の強化などにも有用です。自分にとって意味のある変化を素早く実現していくスキルを、一歩一歩学んでいきましょう。
目次
この本の使い方
あなたの問題を理解しよう
回復へのカギは考え方にある
自分の気分をつかまえよう
目標を決めて、進歩を意識しよう
思考記録をつけてみよう
自分の自動思考を意識しよう
そう考える根拠はどこに?
もっと別の考え方をしてみよう
実際にやって確かめてみよう
思いこみと行動実験
絶対的信念
あなたのうつを理解しよう
あなたの不安を理解しよう
あなたの怒り、罪悪感、恥を理解しよう
進歩を維持してもっと幸せになるために
その後の4人
著者等紹介
グリーンバーガー,デニス[グリーンバーガー,デニス] [Greenberger,Dennis]
臨床心理学者。カリフォルニア州ニューポート・ビーチの「不安・うつセンター」の設立者であり、所長を務める。認知療法アカデミーの元会長で、名誉創設特別会員でもある。認知行動療法の実践に30年以上携わっている
パデスキー,クリスティーン・A.[パデスキー,クリスティーンA.] [Padesky,Christine A.]
臨床心理学者。カリフォルニア州ハンティントン・ビーチの認知療法センター共同設立者。5冊の著書があり、講演活動でも国際的に知られる。認知療法分野への多大な持続的貢献により、認知療法アカデミーからアーロン・T・ベック賞を授与された。カリフォルニア心理学会の心理学特別功労賞も受賞している
大野裕[オオノユタカ]
1950年生まれ。1978年、慶應義塾大学医学部卒業。コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学の後、慶應義塾大学教授を経て、2011年6月より、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長、2015年4月に顧問。日本における認知療法の第一人者。Academy of Cognitive Therapy公認スーパーバイザー、日本認知療法・認知行動療法学会理事長。(一社)認知行動療法研修開発センター理事長、ストレスマネジメントネットワーク代表、ほか
岩坂彰[イワサカアキラ]
1958年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。編集者を経て翻訳家に。おもに精神療法・神経科学関連の出版翻訳を手がけ、新聞・雑誌向けの報道翻訳も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。