出版社内容情報
風景構成法において色を塗るという体験は、描き手にとってどのような意味を持つのか、それはいかにして描き手の心に変容をもたらすのか。風景構成法の重要な一部でありながら風景構成法研究において中心的に扱われることが少なかった彩色過程と、そこでの描き手と見守り手の関係のあり方に着目し、風景構成法に固有の心理臨床学的な価値を探る。現代社会における心理臨床の意義を、その本質から問い直す意欲的な試み。
【目次】
【目次】
はじめに
序章 本書の主題と目的
1.はじめに
2.本書の背景としての現代における風景構成法
3.心理臨床学的な価値を再検討するための鍵――主観的体験
4.本書の二つの焦点
5.本書の目的
6.本書の構成
第1章 風景構成法研究からみる彩色過程の再検討
1.風景構成法の考案
2.投映法における風景構成法の位置づけ
3.風景構成法の手続きについて
4.風景構成法の心理臨床学的な価値について
5.風景構成法の素描過程と彩色過程に関する先行研究と知見
6.彩色過程について研究を行う際の困難さ
7.風景構成法における彩色過程の特徴
第2章 心理療法としての意義に関する理論的検討
1.はじめに
2.描画法における心理査定と心理療法
3.心理療法としての描画法
4.描画法としての風景構成法
5.まとめ
第3章 心理臨床における色
1.はじめに
2.色彩に関する研究
3.色の属性と知覚への影響
4.心理臨床における色を用いた技法
5.色の意味するもの
6.色で《かく》こと
7.風景構成法と色の表現
第4章 彩色することの意義について
1.はじめに
2.問題と目的
3.方法
4.結果
5.考察
6.総合考察
第5章 彩色しないことの意義について
1.問題と目的
2.方法
3.結果
4.考察
5.総合考察
第6章 関係から見る彩色過程におけるやりとり
1.はじめに
2.彩色する/彩色しない体験
3.風景構成法における関係とやりとり
4.風景構成法のプロセスにおける言葉
5.言葉のない彩色過程
6.心理療法としての彩色過程
7.まとめ
第7章 見守り手との関係が及ぼす描き手の体験への影響について
1.はじめに
2.方法
3.結果と考察
4.事例検討
5.総合考察
終章 風景構成法における彩色過程の心理療法的意義
1.はじめに
2.これまでの章から
3.彩色過程の心理療法としての意義について
4.本書の限界と今後の課題
5.おわりに
文献一覧
事項索引
人名索引
あとがき



