出版社内容情報
人は3度生まれる。母体から出てきたとき。言葉の世界に参入したとき。〈私〉という主体を発見したとき。本書は、40年近くにわたって行われた3度目の誕生「自我体験」をめぐる心理学的探究の記録である。作家や研究者の自伝的著作、児童文学作品、子どもから若い成人期の人々に実施した質問紙調査への回答と記述を主な素材とし、私と〈私〉はいつ、どのように出会い、個々人の人生にどのような影響を与えるのか、解明を試みる。
内容説明
私は“私”といつ、どこで出会うのか。作家や研究者の自伝的著作、児童文学作品、質問紙調査への回答と記述を主な素材に「自我体験」の解明を試みる。40年近くかけてたどった自我体験をめぐる心理学的研究の記録。
目次
序章 私が“私”に出会うということ
第1章 自我体験とは何か
第2章 子ども~前思春期の自我体験
第3章 思春期・青年期の自我体験
第4章 成人期以降の自我体験
第5章 多元的自己の時代の自我体験
終章 自我体験研究の今後の課題と可能性
著者等紹介
高石恭子[タカイシキョウコ]
1960年神戸市生まれ。甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学、京都大学博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師。母子療育教室セラピスト、精神科病院の心理士等を経て現職。専門は臨床心理学。乳幼児期から青年期の親子関係や子育て支援の研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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