治療のための精神分析ノート

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治療のための精神分析ノート

  • 神田橋 條治【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784422116167
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

出版社内容情報

コトバを治療の道具とする精神分析の治療の場で、治療者と患者間の生き生きとした関係性を取り戻そうとする著者の集大成ともいえる書。「いのちの核はコトバでないものに支えられながら、ヒトの生はコトバによって支配されている」。著者は臨床の現場で、長くこの矛盾を乗り越えることをみずからのテーマとしてきた。コトバを治療の道具とする精神分析の治療の場で、文字言語を絶対的なものとせず、治療者と患者との間の時々刻々の関係性の変化に目をこらすことで、著者は治療の場に立ち上がってくるいのちの営みを掬い上げる。そうすることで、精神分析用語として知られるコトバの真に意味するところ、治療の本質を説いてゆく。精神分析の世界への導きに始まり、先達の教え(=理論)の咀嚼、さらには独自の技法と修練の方法を紹介するなど、半世紀以上にわたる臨床の集大成ともいえる著者、畢生の書。

まえがき 

I 精神分析の周辺

アナログとデジタル
出会い 
自然は折り合う
文化汚染
いのち

自然治癒力
学習から文字文化へ
文字文化の特質
文字文化の挑戦
フラクタル 
認識から学習へ 
再学習と脱学習
二種の環界 
臨界期 
いのちへの援助VS人への援助
病因・症状・治療 

II 精神分析の入り口 

治療や援助
精神分析治療の骨格 
無意識と意識と前意識 
食と性 
絆 
退行
三昧 
自由連想 
愛着障害 
認識とコトバ 
因果図 
葛藤図 
「と」 

III 精神分析治療の世界 

自由と不自由の往復 
体験と観察 
退行と自然治癒 
現実と空想 
週七回分析と月一回分析 
分析治療の適応と不適応

IV 理論 

理論と物語 
道具としての理論 
再び葛藤図について 
前意識 
抵抗 
防衛 
抑圧と解離 
投影 
攻撃性 
転移 
逆転移 
行動化 
治療機序 
過去 
未来 
再び退行について 
洞察と統合 
徹底操作 
終結と中断 

V 技法

技法総論 
再び治療機序について 
聴き方 
コトバ 
再び逆転移について 
治療プロセスの素描[その1]─治療の開始期 
抱え  
前後での会話 
質問
沈黙 
起き上がる・確認 
身動き 
キャンセル 
治療プロセスの素描[その2]─「抵抗」と「介入」 
介入 
再び抵抗について 
再び転移について 
再び質問について 
治療プロセスの素描[その3]─自由連想の充実と「解釈」と「洞察」 
解釈 
いま・ここでないもの 
夢 
再び沈黙について 
自己開示 
フラクタル 

VI 修練 

初心と初志 
コトバの修練と感性の修練 
精神分析の外(振る舞い) 
精神分析の外(内省) 
先達への傾倒 
研究会や学会 
訓練分析 
スーパーヴィジョン 
ケース 

付録 胎児期愛着障害の気功治療 
説明/診断/治療/変法

あとがき

神田橋 條治[カンダバシ ジョウジ]
神田橋條治(かんだばし じょうじ) 鹿児島県生まれ。1961年に九州大学医学部を卒業後、1984年まで同大学医学部精神神経科。1971年から72年まで、モーズレイ病院、ならびにタビストックに留学。現在、鹿児島市にある伊敷病院に非常勤で勤めるかたわら、後輩の育成と指導に努める。
著書 『精神科診断面接のコツ』岩崎学術出版社、1984年(追補 1994年)/『発想の航跡 神田橋條治著作集』岩崎学術出版社、1988年/『精神療法面接のコツ』岩崎学術出版社、1990年/『対話精神療法の初心者への手引き』花クリニック神田橋研究会、1997年/『精神科養生のコツ』岩崎学術出版社、1999年(改訂 2009年)/『治療のこころ1?16』花クリニック神田橋研究会、2000?2010年/『「現場からの治療論」という物語』岩崎学術出版社、2006年/『対話精神療法の臨床能力を育てる』花クリニック神田橋研究会、2007年/『技を育む』(精神医学の知と技)中山書店、2011年/『神田橋條治 精神科講義』創元社、2012年/『神田橋條治 医学部講義』創元社、2013年

内容説明

「精神分析とは文字言語を神の地位から降格させ、最高の道具という本来の役割に戻そうとし続ける運動である」と思います。精神分析治療という二者関係のパートナーの双方に、豊かな稔りが生まれる介助となることを祈って本書を贈ります。

目次

1 精神分析の周辺
2 精神分析の入り口
3 精神分析治療の世界
4 理論
5 技法
6 修練
付録 胎児期愛着障害の気功治療

著者等紹介

神田橋條治[カンダバシジョウジ]
鹿児島県生まれ。1961年に九州大学医学部を卒業後、1984年まで同大学医学部精神神経科。1971年から72年まで、モーズレイ病院、ならびにタビストックに留学。現在、鹿児島市にある伊敷病院に非常勤で勤めるかたわら、後輩の育成と指導に努める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

12
精神分析だけじゃなくても学問のビッグネームやその理論および概念を用いて自説を付会するのは定番。それが衒いを含まないものだとしても、読む気を起こさせるフックとしてそうしたビッグネームは機能するのだから。で、本書はそのような衒いを必要とせずとも自説を披瀝しえるようなネームヴァリューを得た著者の精神分析ノート。ラカンが患者に分析家への見限りを理論的に求めたのと同じく、著者は「終わりなく続く精神分析」という言葉で生活への態度を培うことを/培わせることを導いてる。彼の用いるフラクタルの概念と言語ゲームはよく馴染む。2017/01/02

Hidekazu Asai

2
天才的な精神科医が書いた精神分析についての発展的理論。 巻末ページの愛着障害の治療メソッドを読むだけでも必読の価値が充分にあります。 2018/06/08

Rachel1234go

1
臨床家の姿勢を探る一冊。 タイトルが臨床家というのがポイント。臨床家は、柔軟でかたちにとらわれることなく、ただ効果のあるもの、治療的なものを探す。故に汎用性はないものだなと感じる。2018/03/04

よしりん

0
「心身養生のコツ」のp25-372019/08/31

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